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2007年1月30日 (火)

「ドラえもん」の「のび太」に学ぶ心の持ち方②のび太は悪口を言わない

 昨日に続いてマンガの登場人物から人生を教えてもらう話の2回目です。

 「ドラえもん」の「のび太」に学ぶ心の持ち方

   と題して
①のび太はめげない
②のび太は悪口を言わない
③のび太は意外と欲がない
④のび太は誰にでも優しくできる
⑤のび太はなんに対しても偏見がない
   の5回続くお話です。

 第2回目の今日は「②のび太は悪口を言わない」を見てください。

20061214_26 「ドラえもん」は面白いです。好きです。世界中で読まれています。その「ドラえもん」から人生を学ぶことがあります。「ドラえもん」に登場するあの「のび太」から人生を教えてもらうことがあるのです。

 横山泰行先生は著書の「<のび太>という生き方」の中で次のように書いています。

・・・・・

 職場の上司や同僚の悪口を言って、スカッとした経験はありませんか? また居酒屋などに何人かで出かけると、まず話題にのぼるのが、会社の人間関係の不満と相場が決まっています。江戸時代前期に儒学者として活躍した、謹厳実直で知られる貝原益軒でさえも、酒の肴にもっともふさわしいのは「人の悪口」であると言っています。悪口がひとときの精神安定剤になるのは、江戸の昔も現代も変わっていないのかもしれません。


 のび太はジャイアンやスネ夫に絶えず痛めつけられていますので、ときにはプッツンと切れて妬んだり、罵詈雑言を浴びせても決して不思議ではありません。しかし、のび太は悪口や妬みよりも「なにくそ」といった反発力の方ヘエネルギーを昇華させています。「悪口」はあまり口にせず、すぐ行動を起こすのび太の特性について見てみましょう。

20061214__9  「月の光と虫の声」の話です。
 スネ夫の家で秋の虫の声を聞く会が開催されました。のび太はうっとりしながら、鈴虫や松虫の声に聞き惚れます。ところが、会の終わりにスネ夫は「デパートで買ってきたんだぞ。高かったんだ」と言い、声の聞き賃をひとり5円ずつ徴収します。虫の声を聞くのにお金がいるのかと抗議をしましたが、後の祭りでした。ドラえもんとのび太は「今夜、うちの庭においで。虫の音楽会を楽しませてあげる」と同席していたしずかちゃん、ジャイアン、スネ夫に告げました。

 家に帰って、パパやママに鈴虫や松虫を買ってほしいと頼みましたが、すぐ死ぬからだめと断られます。そこで、タイムマシンに乗って20年前の空き地に行ってみると、あたり一帯が秋の虫の合唱といった様相です。「コロコロ、リーリー、チン千ロリン、ガチャガチャ」と、さまざまな秋の虫が「ひろびろとした草原で、月の光をあびて、楽しそうにうたって」います。ドラえもんものび太も「すみにくい世界へつれていっちゃかわいそうだ」と思い、捕まえて帰るのはやめようという結論に落ち着きました。

 タイムマシンで家に戻ると、ドラえもんは早速、ひみつ道具を取り出しました。それは、ひみつ道具の花のつゆをかけると、どんな虫でもきれいな声で鴫くというものです。そして、家のまわりにいる虫をのび太と一緒に、できるだけ多くかき巣めました。

 おかげてその晩、コ才ロギ、鈴虫、松虫などのきれいな声で鳴く、楽しい楽しい虫の音楽会を開くことに成功。ドラえもんたちがこんなにたくさんの秋の虫をどこで集めたか、スネ夫には不思議でした。そこで彼は家から強力な電気掃除機を持ち出し、野比家の庭で楽しげに歌っているすべての虫をこっそり吸い取ってしまいます。家に帰って虫の声を聞こうと、電気掃除機で吸い取った虫を庭に放してみました。すると、スネ夫のママから「なんで、ごきぶりなんかとってくるざます」と叱責の声が。「チンチロコロリン、スイッチョン」ときれいな声で鳴いている秋の虫の正体は、花のつゆをかけられた多数のゴキブリでした。
                                              (てんとう虫コミックス短編第4巻)

 悪口を□にしないで行動を起こすためには、のび太のように、他人のすばらしい面を素直に「いいな」と肯定する姿勢が必要です。肯定することで、現在の自分の行動をより高い次元まで伸ばす契機になったり、1歩ずつ夢に向かって前進する契機になることもあります。こういう姿勢が、自分を成長させるための大きなエネルギーになるのです。

 妬みは広辞苑によると、「他人のすぐれた点にひけ目を感じたり、人に先を超されたりして、うらやみ憎む」と定義されています。妬みは強烈なマイナスのエネルギーとなって、他人ばかりでなく自分白身の心身をも蝕むものです。

 たとえば、スネ夫がのび太を妬んで、秋の虫と思って電気掃除機で吸い取り待ち帰ったのはゴキブリでした。家庭でその虫を解き放つと、ゴキブリだらけの大混乱に陥り、ママにまで大きな迷惑をかけてしまいます。このように、妬みというのは、当人だけヘの影響にとどまらず、まわりの人たちにもマイナスのエネルギーを振りまいて、波及してしまいます。

 のび太もドラえもんの助けを借りることのできなかったころは、スネ夫をかなり強く妬んでいたものと想像できます。しかし、ひみつ道具の登場によって、他人を妬む機会が極端に少なくなり、のび太の人生も大きく好転していると考えられるでしょう。

 作者の藤子先生は、ドラえもんがのび太にひみつ道具を渡すことによって、妬むことよりも行動を起こす方がずっと建設的であるというメッセ-ジを、読者の子どもたちに伝えたかったのではないでしょうか。

・・・・・

 うーん。
 

悪口を言わない。

妬まない。

他人のすばらしい面を素直に「いいな」と肯定する。

自分を成長させるために行動を起こす。

 このようなことは、やはりとても大切なことですね。

 さて、今日の「ドラえもん」の「のび太」に学ぶ心の持ち方、 あなたはどう思いますか?

 藤子・F・不二雄作「ドラえもん」は東京漫画探偵団(まんたん)においてあります。

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