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2007年4月19日 (木)

「三丁目の夕日 夕焼けの詩」の原点はSF的思考である

 西岸良平作「三丁目の夕日 夕焼けの詩」については「夕焼けの詩 三丁目の夕日」を読むと善人でありたいと切実に思うと題して一度取り上げたことがあります(http://man-tan.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/post_6bd5.html)。

 このマンガに一貫しているのがSFでいう「時間テーマ」であるという視点の興味ある文を新聞の文化欄で見つけました。

 今日は

  まんが①死ぬほど面白いマンガを「まんたん」でみつけました

  というカテゴリーのなかで

  「三丁目の夕日 夕焼けの詩」の原点はSF的思考である

  と題して進めます。

 評論家の切通理作先生は4月15日付け産経新聞文化欄で、西岸良平作「三丁目の夕日 夕焼けの詩」について次のように書いています。

・・・

0419_00 サブカルさーふぃん---マンガ

三丁目の夕日 夕焼けの詩 原点はSF的思考

 長寿の人気作を持っているベテラン漫画家は、人生の多くをその一作に費やさなければならない使命を負う代わり、その枠の中でバラエティー豊かな要素を盛り込める特権を持つ。子どものころから描いていたSF冒険活劇を映画原作の「大長編ドラえもん」シリーズに活かしていた藤子・F・不二雄もそうだが、『三丁目の夕日 夕焼けの詩』(小学館ビッグコミックス)の作者・西岸良平もそんな一人だろう。夕日町の庶民たちのドラマに交じって、時に化け狸一家の視点で語られたり、UFOや宇宙人の到来、そして私立探偵による推理モノ仕立てになったりもする。

 映画も大ヒットして「昭和30年代ブーム」の象徴とみなされる作品だが、単行本50巻を超える連載を通読すると、作者に一貫しているのはSFでいう<時間テーマ>であることがわかる。人間は意識の世界に入り込むことによって過去にタイムトリップできるが、それは幻影なのか現実なのかが繰り返し問われる。

 単行本第2巻に取録された「狂った映像」(1972年)は、宇宙飛行士の火星着陸が「ヤラセ」だったという、後にSF映画「カプリコン・1」(77年)で使われた陰謀説を早くも盛り込んでいる。秘密保持のため宇宙飛行士の命が狙われる展開も同じだが、結局「正義が勝つ」というラストがやや食い足りない映画と違い、西岸版は宇宙飛行士が死んだという事実そのものも、またあらかじめ作られた映像だという二重三重の仕掛けを用意している。仮想現実というテーマを35年前から描けていたのだ。西岸の世界が回顧ブームに乗った一過性のものではない所以である。

                             (評論家・切通理作)

・・・

 うーん。

 長寿を誇る人気マンガにはやはり長寿であるべき理由があるのですね。

 あなたはどのように思いますか?

 読んでみたいと思いませんか?

 西岸良平作「三丁目の夕日 夕焼けの詩」は東京漫画探偵団(まんたん)に置いてあります。

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