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2007年6月26日 (火)

6.29LIVEのスペシャルゲストが決まりました

決まりました。決まりました。

なんともビッグな人たちです。

神保町まんたんLIVE 6月29日(金)のスペシャルゲストが決まりました。

さあ、皆さんも一緒に熱くなりましょう。

前売り券は好評発売中です。

当日券もありますよ。

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これは豪華なスペシャルゲストです。

MCはジャンクハンター吉田、ゲストは清水崇監督、豊島圭介監督ですからこれはもう行くっきゃないですよね。

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2007年6月 5日 (火)

漫画原作つくりは面白い ⑤断られても断られても持ち込むことが大切

 漫画原作者は漫画家とはまた違った才能を違った技術で発揮するのでしょうか? 今月の1日から、

  まんが③マンガの書き手はソコントコをコウしてます

  というカテゴリーのなかで

  漫画原作つくりは面白い

  というテーマで

①漫画原作の基本形式

②漫画原作のキャラ立ての基本

③漫画原作のルールを押さえる

④応募と持ち込み、どちらが有利?

⑤断られても断られても持ち込むことが大切

の5回シリーズが始まりました。

 最終日、第5回の今日は

漫画原作つくりは面白い ⑤断られても断られても持ち込むことが大切

です。

01_4  若桜木虔先生・すぎたとおる先生は編書の「プロの原作者になる 漫画原作のつくり方」の中で次のように書いています。

・・・・・

採用に一歩近づくために

【淡路】  原稿を持ち込む前の段階で、自分の原稿が果たしてクズなのかどうか、という見極めの付け方は、ありますか?

【若桜木】  これは難しいですね。この本を読んでポイントを身に付けた上で持ち込んでください、としか言いようがありません。 キャラが立っているか否か、従来の漫画にない売り(セールス・ポイント)があるかどうか、きちんと起承転結が纏まっているか。 でもまあ、おそらく自分自身では判断がつかないと思いますよ。編集さんに正直な感想を言ってもらう以外にないですが、カルチャー・センターの講師などと違って、編集さんは懇切丁寧には教えてくれませんから。

【淡路】 持ち込み原稿は普通、何本くらい持って行けばいいのでしょうか?

【若桜木】 五本~十本ですね。それを、一つの編集部につき一本ずつ置いて回る。つまり五社~十社を回るわけです。 神保町界隈を歩けば、漫画を出している版元は山ほどありますから。 秋田書店・竹書房・祥伝社・角川書店・集英社・小学館・日本文芸社・白泉社・少年画報社・芳文社が、いずれも徒歩五分~十分くらいの間隔で固まって存在します。 しかも、雑誌は一社につき一誌ではありません。何誌もあります。勘定していませんが、前述の版元トータルで五十誌にはなるでしょう。

 その内で自分と感性がフイットしそうな雑誌の編集部を順繰りに訪ねます。時間が読めないので、最初の一社だけアポを取って、以降の版元は飛び込みですね。 門前払いされたら、次の版元に行けば良い。門前払いされるのが当たり前――と思っていれば、ショックはありませんよ。

06  一発採用などということは、まず有り得ないので、週に一回、この曜日は持ち込み日、とでも決めて、延々と回り続ける。 一社で断られた原稿は、そのまま他社に持っていくんです。断られる時は、編集さんが「どこが悪いのか」を指摘してはくれますが、先刻も言ったように編集さんの言うことは言葉が少なくて“舌っ足らず”ですから、どうしてもピンと来ません。 そのために、手を加えずに他社に持ち込むんです。一社で不採用のものは、まあ、確率的に言っても他社で採用になる可能性は低く、蹴られます。 こうやって蹴られ蹴られて五社ぐらいで蹴られると、どこが悪いのか、編集さんの求めている意図とのズレがどの程度なのか、何となくニュアンスが呑み込めてきます。 そうなったらシメタもので、それだけ採用に一歩、近づいたことになります。

 とにかく、しつこく定期的に持ち込み続けること。これが採用の鍵で、編集さんも人間ですから、何度も来る新人には優しくなって、だんだん懇切丁寧になってくるものです。 それから、雑誌の原稿は穴が空くことがあります。執筆者の病気とか事故で原稿が入らないことが、何カ月かに一度は必ず起きます。 そういう時に編集さんと親しくなっていると「じゃあ、穴埋めにアイツの原稿を使ってやるか」という気持ちになってもらえる。

 特に優れた原稿でなくても、可もなく不可もない原稿なら使ってもらえるんです。私の新人時代は、まさにこの“穴埋め作家”でした。 編集さんから電話が入ってきて「**先生が事故で原稿が落ちそうなんで、大至急、書いてもらえる?」という依頼でした。 「やります! で、締切はいつですか?」 [馬鹿! 今に決まってるだろうが! それは無理だろうから、明日の朝一番で持ってきて」 という遣り取りがあって、それが麻雀劇画でした。その時まで麻雀を知らなくて、大急ぎで書店に麻雀のルールブックを買いに走った――という凄まじい仕事です。

・・・・・

うーん。

デビューするのはやはり簡単ではないですね。持ち込んで、持ち込んで、またまた持ち込んで。これもまた成功する人の素質になるのでしょうか。

このことは漫画原作者を目指す人だけではなく、漫画家を目指す人にも大いに参考になりますね。

あなたはどう思いましたか?

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2007年6月 4日 (月)

漫画原作つくりは面白い ④応募と持ち込み、どちらが有利?

 漫画原作者は漫画家とはまた違った才能を違った技術で発揮するのでしょうか? 今月の1日から、

  まんが③マンガの書き手はソコントコをコウしてます

  というカテゴリーのなかで

  漫画原作つくりは面白い

  というテーマで

①漫画原作の基本形式

②漫画原作のキャラ立ての基本

③漫画原作のルールを押さえる

④応募と持ち込み、どちらが有利?

⑤断られても断られても持ち込むことが大切

の5回シリーズが始まりました。

 第4回の今日は

漫画原作つくりは面白い ④応募と持ち込み、どちらが有利?01_3

です。

 若桜木虔先生・すぎたとおる先生は編書の「プロの原作者になる 漫画原作のつくり方」の中で次のように書いています。

・・・・・

応募と持ち込み、どちらが有利?

【若桜木】  それでは締めくくりとして、漫画原作者としてデビューする具体的な方法論に移りましょう。何か質問はございますか?

【淡路】 漫画原作は応募と持ち込みでは、どちらが有利なんですか? また持ち込みの場合は、だいたい何ページくらいを設定して書けばいいのでしょうか?

【若桜木】  私の感触では、持ち込んだほうが有利ですね。実際に編集さんと会って話していると、その時点で編集部が何を求めているのか“空気”が読めますから。 漫画原作の新人賞の場合は、意外に“持ち込み新人賞”が多い。持ち込んで採用となった場合に、編集部としては、いきなり新人の原作者を無冠でデビューさせるよりは、何かしら冠を付けたほうが宣伝しやすいので、持ち込み作品なのに、新人賞の公募に応じてきた作品のような体裁にしてしまうわけです。

【すぎた】 私のデビューも、その形式でした。持ち込んだ作品が『第二回青年漫画原作大賞』の大賞作品となってデビューしました。ちなみに漫画界では「大賞を取った作家は大成しない」とのジンクスがありまして、私がどうなったかは、ご想像におまかせします(笑)。

05 【近藤】 新人が参入しやすい分野というのは、あるのでしょうか? 若桜木先生は、小説に関しては「自分の仕事のことを書け」という持論のようですが、漫画の場合は、その仕事のジャンルが必ずしも漫画雑誌編集部の気に入られるものではない可能性もあるのではないでしょうか?

【若桜木】  そのとおりです。ですから、漫画雑誌は多いので、どの雑誌が自分に合っているか、最低限、書店の店頭で中身をチェックしてリサーチする作業が必要ですね。

 あと、自分が野球に非常に詳しいので、野球漫画の原作を考えたとします。その場合、野球漫画が載っている雑誌をターゲットにするのが良いのかというと、必ずしもそうとは限りません。

 例えば先ほども『朱雀』という作品を例に挙げた『麻雀ゴラク』という雑誌。このように全誌が麻雀の劇画ばかり、という特殊なジャンルに限定した雑誌の場合は話が別ですが、まあ、野球漫画は二本まででしょう(四コマのギャグ漫画を除いて)。 となると、そこへ三本目の原作を持ち込んでも、採用にはなりません。仮に採用されたとしても、連城中の二本のいずれかが終わるまで順番待ちの状況になります。

 私の体験ですと、「週刊少年サンデー」に持ち込んだ原作が「採用! でも、**の連載が終わるまで、二年くらい待って」と編集さんに言われて断念し、他社に持っていった経験があります。 それは、他社では漫画にならずにライトノベルで出版することになりました。

「馬鹿野郎、こんなクズ原稿を持って来やがって! 二度と来るな」と言われて、原稿も返してもらえず、目の前でビリビリに破かれてゴミ箱に叩き込まれた――という実話もありますし。

・・・・・

うーん。

デビューするには持ち込みがいいのですね。このことは漫画原作者を目指す人だけではなく、漫画家を目指す人にも大いに参考になりますね。

あなたはどう思いましたか?

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2007年6月 3日 (日)

漫画原作つくりは面白い ③漫画原作のルールを押さえる

 漫画原作者は漫画家とはまた違った才能を違った技術で発揮するのでしょうか? 今月の1日から、

  まんが③マンガの書き手はソコントコをコウしてます

  というカテゴリーのなかで

  漫画原作つくりは面白い

  というテーマで

①漫画原作の基本形式

②漫画原作のキャラ立ての基本

③漫画原作のルールを押さえる

④応募と持ち込み、どちらが有利?

⑤断られても断られても持ち込むことが大切

の5回シリーズが始まりました。

 第3回の今日は

漫画原作つくりは面白い ③漫画原作のルールを押さえる01_2

です。 

 若桜木虔先生・すぎたとおる先生は編書の「プロの原作者になる 漫画原作のつくり方」の中で次のように書いています。

・・・・・ 

漫画原作のルールを押さえる

【淡路】  それでは、主人公に過去を語らせたい場合とか、現在から始めて過去のエピソードをどうしても知らせたい場合には、どのようなやり方で書けばいいのでしょうか?

【若桜木】 漫画原作では、過去を語らせてはいけないんです。その“語らせたい過去”の部分から脚本を書く。 で、その後は、ひたすら出来事の順番どおりにエピソードを連ねていく。これがもう、絶対厳守の鉄則です。 それを漫画家さんが「主人公が過去を語る」シーンにするかも知れないし、何かもっと別の手法を考えるかも知れませんが、いずれにせよ漫画家さんが自分の裁量で“演出”する分野なんですね。 映像脚本から入った人は、どうしても主人公に過去を語らせたり、回想させたりしたくなる。でも、その欲求を抑えて割り切らないと、漫画原作は絶対に採用になりません。これはルールなのだと心得なければならないんです。

【すぎた】 私の『新佐の剣』のオープニングがまさにその典型なので、参考にしてください。

【近藤】 そうすると、本来“オチ”となるような部分が過去のエピソードだった場合、シナリオではそのオチを先にばらすことになりますね。そういうシナリオを書いた場合、逆に編集部から、構成力のない原作者だと思われる恐れはないのでしょうか?

04 【若桜木】 それは多分にあります。だから、時系列順に物語を構成して、なおかつ起承転結がピタリと決まってオチがついている作品を書く以外にない。 そういう点で、漫画原作というのは小説や映像脚本よりも制約が大きいんです。だから「たかが漫画原作」と舐めて懸かると、いつまで経っても突っ返されてデビューできない、という悲劇にも遭遇しかねません。 すぎたさんも賛成してくださいましたが「漫画原作を舐めて懸かるなかれ」です(笑)。

【淡路】 こういうアドバイスが一番役に立つと思います。どうしても自分の筆力への過信とか、書きたいことが先行しがちですから、これがルールなのだと、はっきり言われれば納得がいきます。 映像脚本で言えば、監督さんやプロデューサーや、俳優さんの仕事に脚本家が立ち入ってはいけない、という意味だと理解して良いでしょうか?

【若桜木】 そうです。まさに、そういうことです。

【淡路】 脚本でも「大きな鞄」は、後々その鞄が大きくなければならない必然性がなければ「鞄」とだけ書くようにと注意されます。それでは漫画原作で「過去を語らせない」以外に、明確なルールはありますか?

【若桜木】 色彩に関する情報は書いてはいけません。漫画は基本的に単色ですからね。 現代物だと、登場人物のヘアースタイルやファッションは特に書かなくても漫画家さんが好みで描きますから構わないんですが、時代劇になると、きっちり説明しなければなりません。たいてい漫画家さんは時代考証に疎いですからね。 例えば忍者を登場させる。この場合、忍刀を背負った姿で描かれることが多いんですが、刀の柄は左肩に来なければならない。そうでないと抜けないんです。 ところが、右肩に来るように描いている間違いが非常に多い。漫画でなく、時代小説のカバーイラストなんかでも、かなり間違って描かれています。

 これは忍者映画で大ヒットした市川雷蔵主演の『忍びの者』(原作‥村山知義)で考証ミスが起きたのが元凶じゃないかと睨んでいるんですが。あれが大映じゃなく、チャンバラ大得意の東映の制作だったら、ああいう間違いは起きなかっただろうと思います。

 宮本武蔵のライバルの佐々木小次郎も、愛剣“物干し竿”は柄が左肩に来なければならない。吉川英治の『宮本武蔵』は朝日新聞連載ですが、挿絵の石井筒三画伯は、ちゃんと考証して左肩に柄が来るように描いておられる。とにかくテレビ化、映画化される時に、忍者と佐々木小次郎の刀の担ぎ方の間違いがどれほど多いか、呆れるばかり。

 話を元に戻して、漫画家さんが間違えそうなことは、可能な限り事細かく書いておく必要があります。 スポーツ漫画だったら、選手のフォーメーションなどは念人りに書いておかないと、とんでもないデッサン間違いが起きる場合があります。その漫画家さんが非常にその種目に詳しい、と分かっていれば話は別ですが、そうでない限りは要注意です。

 私が「週刊マーガレット」で一年間に亘って連載した『白球を叩け!』(漫画:柿崎普美)では、連載終了時のラストのカットが、とんでもない大間違いの構図になってしまいました。 最終回ということで気が緩んだせいもあるのですが、今でも断腸の思いです。

【淡路】 料理などを題材として、どうしても色を伝えなければならない場合は、セリフで語らせればいいのでしょうか?

【若桜木】 非常に難しいところですね。たとえ台詞で語らせたところで、そもそも絵がモノクロですから。

・・・・・ 

うーん。

漫画原作ではルールをルールとして守るということが大事なんですね。漫画原作者は漫画家とはまた違った才能を違った技術で発揮するんですね。

知るということは大切ですね。

あなたはどう思いましたか? 

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2007年6月 2日 (土)

漫画原作つくりは面白い ②漫画原作のキャラ立ての基本

 漫画原作者は漫画家とはまた違った才能を違った技術で発揮するのでしょうか? 昨日から、

  まんが③マンガの書き手はソコントコをコウしてます

  というカテゴリーのなかで

  漫画原作つくりは面白い

  というテーマで

①漫画原作の基本形式

②漫画原作のキャラ立ての基本

③漫画原作のルールを押さえる

④応募と持ち込み、どちらが有利?

⑤断られても断られても持ち込むことが大切

の5回シリーズが始まりました。

01_1  第2回の今日は

漫画原作つくりは面白い ②漫画原作のキャラ立ての基本

です。 

 若桜木虔先生・すぎたとおる先生は編書の「プロの原作者になる 漫画原作のつくり方」の中で次のように書いています。

・・・・・ 

漫画原作のキャラ立ての基本

【淡路】 脚本の先生にはよく「物語を転がすな。登場人物の心情を書け」と怒られましたが、漫画原作にも、そのことは当てはまるのでしょうか?

【若桜木】 登場人物の心情を描くというのは、キャラを立てるという意味で非常に重要ですね。 しかも、非常に難しい。小説よりも難しい。さきほども触れましたが、三十ページの原作の場合、一ページにつき二百字ですから、四百字詰め十五枚で起承転結をまとめ、しかも登場人物の心情を書き込む上に「漫画家では思いつけない物語」(第六章)でなければならない、という制約が加わります。 必然的に、自分が専門的知識を持っている分野にテーマを置いてアイディアを練るのがベター、ということになってきます。

【近藤】 漫画と小説、映像で、キャラの立て方の違いはありますか? 漫画とアニメは空想的なキャラ(非現実的な能力を持つとか)が出てくることが多く、小説や実写はどこか地に足のついたキャラが出てくるという印象があります。思い切って空想的なキャラにしたほうが、漫画原作向きなのでしょうか?

03_1 【若桜木】  いや、小説や実写でも吸血鬼・悪魔・超能力者などは出てきますからね。地に足がついた、というのは当てはまらないでしょう。 ただ、吸血鬼や悪魔が出てくる話などは、小説や実写では冒頭からいきなり登場することは滅多にありません。映画『13日の金曜日』など、ジェイソンが登場するのは、話も半ばに差し掛かってから。要するに“出し惜しみ”です。 しかし、漫画原作では、これは許されません。いきなり単行本書き下ろしの漫画というのは、滅多にありませんからね。雑誌に連載された後で単行本に――というのが一般的な流れ。

 人気が出なければ、すぐに連載が打ち切られてしまうし、単行本にもなりません。だから、主要登場人物は可能な限り早く、基本的には連載の第一回に出さなければなりません。 それも、できるだけ魅力的に。だいたい何かのトラブルに巻き込まれ、それを手際よく処理するシーンを盛り込むことで主人公に読者の関心を引きつけるのが最もオーソドックスな手法ですね。

【近藤】 漫画のキャラ立ての場合、漫画家のキャラクターデザインの能力も重要なポイントになると思いますが、原作者側から留意するキャラ立てのポイントはありますか? ここに気をつけたほうがいい、連に、これはやってはいけない、などありましたら教えてください。

【若桜木】 とにかく何か、際立った個性を出さなければならない。そこが最大のポイントでしょうか。 これが非常に難しいんですね。個性を出そうとするあまり、単なる変人になってしまって魅力的にならない、などという失敗が、よくあります。 そういう点では、小説よりも逞かに難しいと思いますよ、漫画原作のキャラ立ては。

 主人公を消極的な性格に設定するのは、まず駄目。九分九厘、失敗します。魅力的にできません。

・・・・・ 

うーん。

漫画原作ではキャラ立てがポイントですね。漫画原作者は漫画家とはまた違った才能を違った技術で発揮するんですね。

すばらしいですね。

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2007年6月 1日 (金)

漫画原作つくりは面白い ①漫画原作の基本形式

 漫画家を目指す人もいれば、漫画原作者を目指す人もいると思います。漫画原作者は漫画家とはまた違った才能を違った技術で発揮するのでしょうか? 名作を描いた漫画家や原作者ががどのような人生を歩み、また、どのようにしてプロになったのかを知りたいと思うのは、マンガの描き手や原作者、またそれらを目指す人たちだけではありません。マンガの読み手にとっても、大変興味深いものです。なぜなら、その人生の歩みのなかから学ぶものがたくさんあるからです。

今日から

  まんが③マンガの書き手はソコントコをコウしてます

  というカテゴリーのなかで

01   漫画原作つくりは面白い

  というテーマで

     漫画原作の基本形式

    

漫画原作のキャラ立ての基本

    

漫画原作のルールを押さえる

    

応募と持ち込み、どちらが有利?

    

断られても断られても持ち込むことが大切

の5回シリーズで進めます。

 第1回の今日は

漫画原作つくりは面白い ①漫画原作の基本形式

です。 

 若桜木虔先生・すぎたとおる先生は編書の「プロの原作者になる 漫画原作のつくり方」の中で次のように書いています。

・・・・・ 

漫画原作の基本形式

【近藤】 質問があります。事件の最初から物語を始めるのではなく、「ゴムボート事件」という話の途中から物語を始めているのですね。 これはやはり、いきなり読者を引き込もうとするためでしょうか。枚数制限のためもあるのでしょうか?

【若桜木】 枚数制限の要素のほうが大きいですね。限られた枚数の中で読者を引き込もうとすると、どうしても、いきなり冒頭に何か事件なりアクシデントなりを持ってくることになります。新人の場合に許されるのは多くても三十ページ。一ページにつき二百字が原則ですから、四百字詰め十五枚で起承転結をまとめ、しかも登場人物の心情を書き込まなければなりません。

【淡路】 他の部分に比べると冒頭のナレーションがかなり長いような気がするのですが、これにも長さの制限はありますか?

02_1 【若桜木】 ナレーションも、セリフの吹き出しと同様でスペース的な制約がありますから、基本的には短ければ短いほど良いです。 セリフは一行以内、ナレーションは二行以内が目安でしょう。ただ、どうしても状況説明などでオーバーしてしまう場合は起こり得ます。この場合は、大幅オーバーですね。 ナレーションが多すぎるのは『ゴルゴ13』(さいとう・プロダクション)などもそうで、これで許されるのかと思って持っていくと編集さんに「長すぎる」と否定されるのは、ほぼ確実です。

新人原稿の必須条件

【近藤】  一話完結連作のようですが、編集部からは、どんな注文があったのでしょうか? 例えばアニメだと、絵が描かれたキャラクター設定書がありますが、この漫画原作もストーリーを書く前に、そういうものが用意されていたのでしょうか? キャラの姿形描写は敢えて省いているように感じましたが。

【若桜木】 良い点に気づきましたね。 確かに、この脚本は新人が出版社に応募する、持ち込み作品として見ると欠陥商品です。主人公のキャラ描写が書かれていません。 実は、これは依頼原稿で、依頼時に編集部で漫画家さんと引き合わされて最初に登場人物の見本絵を見せられて「このキャラに合うストーリーを」という形で要請されているんです。 だから、主要登場人物の年齢も、容貌や服装も、その他の細かい小道具なども書く必要がありませんでした。

 新人が応募する場合には、キャラをきっちり書き込んでおく必要があります。 副主人公のバイクなどは文章で説明するより、バイクのカタログ写真を切り取るか、コピーして貼っておくのもOKです。とにかく原作は漫画家さんに情報を提供するのが最大の使命ですから。

【近藤】 資料のレジメなどを漫画家さんに渡すことはあるんでしょうか?

【若桜木】 それどころか、「週刊少女コミック」で連載したサッカー漫画『よろしく! マリーン』では、絵を担当した野崎ふみこさんがサッカーをご存じなかったので、サッカー観戦に連れて行って脇で戦術解説もやりましたし、ラフコンテを見てフォーメーションの間違いも指摘しました。球を持っていない選手の動きは、これは素人だと、ちょっと理解できませんからね。 そのせいか、野崎さんはその後、熱狂的なサッカー・ファンになられたそうで。要するに“何でも有り”ですよ。

【高桐】 この『こちら花恋捜査局』の狼は、結構ワイルドでぶっきらぼうな役ですが、やはり漫画家さんの絵から性格までも創造したのでしょうか?

【若桜木】  これは私と漫画家さん、編集さんの三者面談で、初期のストーリーに肉付けする格好でキャラを固めました。 初期の面談前の脚本が残っていれば良いんですが、あいにく残していません。もうちょっとマトモなボーイフレンド像に設定したんじゃないかと思いますが。

【近藤】 第一話を始めるにあたり、肝心なことは何でしょうか?

【若桜木】 第一話に主人公はもちろん、レギュラーが出揃うようにします。このレギュラー総登場は必須ですが、漫画・劇画は読者の人気投票でランクが低いと即座に打ち切られるので、主人公をできるだけダイナミックなシーンで登場させることが求められますね。 ダイナミックなシーンが良いからと言って、安直に“どっかで見たシーン”を持ってくるのは駄目。そこが難しいところです。

・・・・・ 

うーん。

漫画原作者は漫画家とはまた違った才能を違った技術で発揮するんですね。

すばらしいですね。

あなたはどう思いましたか? 

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