伝奇ミステリー特集
こんにちは、まんたんスタッフのうえむらです。
すっかり春ですね。春とはあまり関係ないのですが、
今回は伝記ミステリー特集です。
まず最初にご紹介するのが星野之宣「宗像教授伝奇考/宗像教授異考録」です。
過去に2時間サスペンスドラマ枠でドラマ化されているので、
ご存知の方も多いかと思われます。
東亜文化大学で民俗学の教鞭をとる宗像伝奇
(むなかた・ただくす)が活躍するシリーズです。
主人公の名前が、博物学者、粘菌学者であると同時にすぐれた民俗学者でもあった
南方熊楠のもじりであることは言うまでもありません。
宗像教授は特徴的なファッションと豪快な胃袋、そして異質な、しかし
説得力のある学説を持った一風変わった大学教授。
日本各地・世界各地にあるさまざまな神話・伝承。
それらの裏側に潜む不可視の歴史的真実を、主人公独特の鋭い弁舌で
白日の下にさらすという物語です。
世界各地で語り継がれてきた神話や伝説には、何らかの歴史的事実が秘められている。
主人公独自の観点からそれらを調査分析し、知られざる史実を解き明かしてゆきます。
こうして書くと難しそうで敬遠してしまうお客様もいらっしゃるかと思われますが、
一度読み始めると、まるで推理小説のように導入部でひきこまれてしまいます。
そして物語が進むと同時に解き明かされる謎に、気がつけば夢中になってしまう作品で
す。
日本の古代史が好きな方、謎や不思議が好きな方におすすめです。
もうひとつご紹介したいのが諸星大二郎「妖怪ハンター」シリーズです。
心霊現象・太古の神々の存在を信じる異端の考古学者・卑田礼二郎
(古事記の語り部と言われる稗田阿礼に由来)が活躍するシリーズです。
各話完結で古事記、日本書紀、平家物語といった古典をモチーフに、
独特の絵柄でとても変でとても恐ろしい、でも面白い世界を構築しています。
このシリーズのひとつであるイエス・キリスト復活をモチーフにした名作「生命の木」
は
「奇談」というタイトルで映画化されていますが、映画をご覧になった方も
ご覧になっていない方もぜひ原作のもつ独特の味わいを
確かめてみてほしいと思います。
東北地方に残る隠れキリシタン信仰に作者独自の切り口でせまり、
「もうひとつの」聖書の世界がとてつもないスケールで展開されてゆくさまは
読んでいて戦慄が走ること間違いなしです。
「天狗の宝器」を巡る5人の人間の数奇な運命を描く最新作「魔障ヶ岳」も読み応えが
あります。
古事記や世界の神話、またクトゥルー神話などがお好きなコアなお客様にも
おすすめです。
「宗像教授伝奇考」「宗像教授異考録」
「妖怪ハンター 海竜祭の夜」「妖怪ハンター 黄泉からの声」
「妖怪ハンター 魔障ヶ岳」は、まんたんに置いてあります。
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