2007年5月10日 (木)

マンガは教科書にするよりも副読本にするべきだ

マンガを教科書に取り入れることに対しては賛否さまざまな意見があります。『まんたんブログ』でも4月29日 (日)に、「漫画を多用した教科書はマンガと生徒をバカにしている?」http://man-tan.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_6653.htmlと題して取り上げました。マンガを取り入れる教科書についてもう一度見てゆきたいと思います。最近の「R25」に書かれている記事が目にとまりました。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

  マンガは教科書にするよりも副読本にするべきだ

  と題して進めます。

・・・

 新型光氏は平成19年5月10日発行の「R25」誌のなかで次のように書いています。

・・・

0510 RxR(ランキンレビュー)EDUCATUON

高校『数学Ⅱ」教科書にマンガを導入?

教科書もマンガにすればわかりやすくなるの?

 06年度の教科書検定で、本格的にマンガを採り入れた『数学Ⅱ』の教科書が、大幅にマンガ部分を削除されたものの合格した。削除前の申請段階では、17世紀の宮殿にタイムスリップした高校生が、問題を解くことによって現代へ帰還するというSFチックな設定のストーリーも掲載されていたとか。

 何だか面白そうではないか。ボンクラ学生だったころ理解不能だった教科書もマンガなら・・・? さっそく、この『数学Ⅱ』教科書を申請した出版社に問い合わせたところ、「マスコミの方から貸し出してほしいという要望は多いのですが、どこにも出さないという方針なので」との回答。確かに100ヵ所以上の検定意見がついたマンガ教科書だけに批判もあるだろうが、数学が苦手な生徒さんには、わかりやすくてよいのでは? そんな疑問を、元・数学教師でマンガ家の江川達也氏にぶつけてみた。

「僕はマンガ教科書には反対ですね。もし、こういうことをするなら、超一流のマンガ家を起用しないとダメ。そのうえで、たとえば数学なら、高等数学も理解しているマンガ家じゃないと話にならない」

 て、手厳しいですね・・・(汗)。マンガならとっつきやすいし、苦手な人に伝えるには有効な手段のような気もしますが。

「わかりやすくなるとは思いますよ。ただマンガは、数学でも国語でも歴史でもなく、あくまでマンガなんです。教科書ではなく、副読本としてならどんどんやるべきだと思いますが、教科書にするのはおかしい。教科書は認定する・しないでもめるくらい半強制的で重いものですから」(同氏)

 江川氏のマンガは、近年の作品に顕著だが、すべて「教育」というテーマがベースにある。それは、教科書より圧倒的に面白く理解しやすい。その意味で、マンガにすればわかりやすくなる、というのはモノによっては事実といえるが、「教科書としては問題」という江川氏の主張は、教育にこだわってきたマンガ家の意見として耳を傾けるべきものがあるだろう。 (新型光)

・・・

 うーん。

 マンガが教科書になるような時代になってきているんですね。私たちが知らないうちに、マンガは思わぬ読まれ方や、注目のされ方をしているのですね。このような意外な読まれ方をされ、注目されようとしているマンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

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2007年4月30日 (月)

日本のマンガのソフトパワーが新たな潮流を生み出している

外国のファッションや音楽に魅力を感じて,その結果その国が好きになるという経験を多くの日本人が持ってきました。団塊の世代はもちろんアメリカの文化が憧れだったのです。その名残は今でも見られます。若い歌手が日本語で歌っているのに「ラリルレロ」が極端な巻き舌で歌われるのはそれかもしれません。

しかし、今や日本の文化が世界を魅了し始めています。マンガがそうです。世界のあちこちで日本のマンガが読まれています。それにつれて日本の文化に魅力を感じ、日本に憧れをもつく国々も増えてきているのです。いわゆるソフトパワーです。マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

日本のマンガのソフトパワーが新たな潮流を生み出している

  と題して進めます。

・・・

 宇都宮尚志氏は産経新聞の平成19年4月29日付け総合面で次のように書いています。

・・・

世界は日本・アジアをどう伝えているか

ソフト・パワー 過去から脱皮 新たな潮流

 “焼酎大国”の韓国にワインブームが起きているという。4月17日付の韓国紙、朝鮮日報によると、ワインの昨年度の消費量は2万7000キロリットルを記録し、前年度より8%増加。2002年に比べ55%増えたそうだ。ソウルのデパートでは今月、「ワイン、倉庫大放出展」が開催され、売りに出された6万6000本のワインに市民が群がった。

 ブームの火付け役になったのが、ワインを題材にした日本のマンガ「神の雫(しずく)」(作・亜樹直、画・オキモト・シュウ)だ。05年11月に韓国で翻訳が出版され、70万部を売り上げた。3月7日付の中央日報は《マンガ自体も興味深いが、該博なワインの知識と各種ワインの紹介で、日本ではもちろん韓国国内でもワインのバイブルとなっている》と紹介。同紙は《韓国の酒文化を、焼酎や洋酒を混ぜて飲む「爆弾酒」からワインヘ変える追い風となった》とも伝えている。

 日本のマンガの影響はそれだけにとどまらない。昨年末に公開され、観客動員数700万人を記録した映画「美女はつらいよ」は、日本のマンガ「カンナさん大成功です!」(鈴木由美子著)が原作。 小説もベストセラー上位には日本の作品がずらりと並ぶ。4月5日付の中央日報は、韓国最大手の書店のトツプテンに日本の小説が6冊ランクされたのに対し、韓国の小説は2冊に過ぎなかったことを指摘、《文学もまた日流だ》と、驚きとともに伝えている。

 マンガ、アニメ、ゲームなど日本のポップカルチャーは今やアジア、米国、欧州のほか中東にまで拡大する勢いだ。05年の日本のアニメ市場規模は約2340億円。世界で視聴されているアニメの約6割が日本製というデータもある。

 その文化発信の旗振り役となっているのが“マンガ好き”を自任する麻生太郎外相だ。外相の諮問機関「海外交流審議会」は昨年11月に報告書をまとめ、マンガ作家らを「アニメ文化大使」として海外に派遣、日本のソフト・パワーの発信をさらに強化していくことを提案した。

 ソフト・パワーとは「強制や報酬ではなく、魅力によって、望む結果を得る力」だという。米ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は、「その源泉になるのは第1が文化であり、他国がその国の文化に魅力を感じることが条件となる」と述べている(「ソフト・パワー」日本経済新聞社)。日本の外務省幹部は「ソフト・パワーが強ければ、その国への好感度が増し、影響力、外交力がさらに厚みを増す」と解説する。

 「韓流ブーム」をしのぐ勢いの「日流ブーム」に対し、韓国メディアは不安を隠せない様子だ。3月27日付の東亜日報は《国内に巻き起こっている日流ブームは尋常ではない》と伝え、多様性と想像力が日本のボッブカルチャーの強みだと指摘。同28日付の朝鮮日報は《大衆文化界が日本のブームに巻き込まれ、韓国大衆文化のDNAを支配してしまうのではないか》と懸念を伝えた。

 中国も同様だ。国内のテレビのゴールデン・タイムに日本など海外のアニメ番組を放映しないよう規制するなど、日本の文化浸透に神経をとがらせている。ただ、中国のメディアからは、拡大する日本のソフト・パワーに着目する声も出始めている。

 4月19日付の香港紙、明報は《海外に出た中国人は、世界に広がる日本の良いイメージに驚かされることがある。・・・それは日本の持つソフトなイメージだ。・・・日本のアニメやゲームなどは全世界の若者の生活に入り込み、世界規模の文化現象になった》と伝え、中国としてもソフト・パワー戦略を再検討すべきだとする論文を掲載した。

 シンガポール国立大学のリズ・マクラクラン助教授は《日本はかつてこの地域を侵略した歴史を持つために文化振興にはためらいがあった。しかし、考え方は徐々に変化しており・・・(日本は)自信を持ち始めている》(3月31日付のシンガポールの英字紙トゥデー)と述べている。

 日本のソフト・パワーはもはや過去の心理的な制約にとらわれず、新たな潮流を生み出しているようだ。

       (宇都宮尚志))

・・・

 うーん。

 マンガを取り巻く環境は国境を越えて広がっています。私たちが良いと思うマンガは多くの国々でもよく読まれています。マンガの持つ力がいつの間にか世界に日本の文化を広めているのですね。時にはこのような視点でマンガをとらえ直すことも必要ではないでしょうか。マンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

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2007年4月29日 (日)

漫画を多用した教科書はマンガと生徒をバカにしている?

文章で読ませるよりもマンガを用いたほうが理解されやすいし興味をもたれる、としてマンガを多用する事例があちこちで見られるようになりました。教科書も例外ではありません。マンガが以前とは違う役割を演じるようになってきているのでしょうか。マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。 

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

  漫画を多用した教科書はマンガと生徒をバカにしている?

 

  と題して進めます。 

・・・ 

 漫画家・さかもと未明先生は産経新聞の平成19年4月29日付け文化面で次のように書いています。

・・・ 

漫画を使うと理解が進む?

 先日、女性週刊誌から,「漫画を多用した教科書」について意見を求められた。いくつかの検定教科書が漫画を多用し、「分かりやすく興味を持ってもらえる教科書」にしようとしたらしい。

 私も漫画家の端くれなので、漫画の情報伝達力や、若者への影響力が認められたことは嬉しい。が、漫画を使いさえすれば、生徒は本当に数学や歴史に興味を持ち、学力を向上させることができるのだろうか。「勉強のできない子供でも漫画なら読むだろう」というその発想自体が、漫画と生徒を馬鹿にしているようで、どうも腑に落ちない。

 聞けばいまどきは、九九ができなかったり、アルファベットが書けなかったりする高校生が珍しくないのだという。「ゆとり」の名でそんな子供をつくったあげくに、漫画によって指導しようとしているふりをされても困るのだ。九九ができない学生に、漫画でなら三角関数を教えられると思うのは、欺瞞であり、ごまかしだ。本当に三角関数を教えたいのなら、九九はもちろん、二次方程式や図形について徹底的にマスターさせるのが前提だろう。

 そもそも九九ができないような状況で、高校に入学させることが間違いだ。九九ができるまで、小学校を卒業させずに面倒を見てやるのが“筋’というものではないか。

 教科書というのは、子供の方がそのレベルにまで成長するためのツール(道具)である。教科書の方が子供に合わせるというのは、本末転倒もいいところだ。そんなものはそもそも教科書ではない。教科書は子供に媚びることなく「学ぶべきこと」さえ記述されていればいいのである。

     (漫画家・さかもと未明)

・・・ 

 うーん。 

 マンガを多用した教科書には思いのほか、さまざまな問題点が秘められているのですね。マンガの持つ役割はますます増大しているとはいえ、教育についてはそれ以前に解決すべきことがあるような気がします。しかしながらマンガが以前とは違う役割を演じるようになってきているのは確かなことではないでしょうか。マンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。 

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2007年4月24日 (火)

乙女チックな世界に魅入られた男性 「オトメン」 はいまや注目の種族?

趣味は人それぞれの個性が出て楽しいものです。一般的に人気のある趣味もあれば、いっぽうでレアな趣味の世界もあります。意外な趣味が注目されています。予想外といえるかもしれません。マンガを取り巻く趣味の話題のうち、最近の日本経済新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。 

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

  乙女チックな世界に魅入られた男性 「オトメン」 はいまや注目の種族?

 

  と題して進めます。 

・・・ 

 日本経済新聞の平成19年4月21日付けアーバンBiz面で(天)氏は次のように書いています。

・・・ 

0424 さぶかるウオッチング

「オトメン」・・・乙女な世界に遊ぶ男性

 ふわふわでキラキラでスイート。そんな少女マンガに代表される乙女チックな世界に魅入られた男性が「オトメン」(乙男)。注目の種族だ。

 語源はマンガ「オトメン」(菅野文著)。高校二年生の正宗飛鳥はイケメンで硬派、剣道部所属で武道万能の男子。ところが裏では少女マンガにほほを染め、料理や裁縫など乙女方面の才能にも秀でる。そんなギャップに悩みつつも「乙女」はやめられない……。内なる乙女心を公表できない男性読者がそんな設定を支持、人気上昇中だ。

 少女マンガ好きを自認する男性は、一九七〇年代からの少女マンガ全盛期から大学生などを中心に存在した。もっとも彼らは研究会を組織して評論に走ったりと「オトコは普通好きにならないモノを好きな自分」をてらうアプローチだった。

 しかし現代のオトメンたちは徒党を組むこともなく、実に自然に乙女チックな事物をめでる。日常生活はそつなく、細身のスーツを身にまとい、仕事の合間や帰り道に書店に立ち寄っては発売日の少女マンガ単行本を買い込む。そしてひとり自室で心置きなく、乙女な世界に遊ぶのだ。(天)

・・・ 

 うーん。 

 趣味は個性が出て楽しいものですね。マンガが好きなあなたはどんな趣味を持っているのでしょうか。一般的に人気のある趣味もあれば、いっぽうでレアな趣味の世界もあります。意外な趣味が注目されています。乙女心を自然に持てる男性。 

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2007年4月23日 (月)

なんと、漫画に検定試験ができます!

マンガを描く能力はどのくらい?といってもなかなかむずかしいですよね。作品が公開されている場合は読者の反応がそのバロメーターになるといえるかもしれません。しかし一般の人の場合はどうでしょう。マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

  なんと、漫画に検定試験ができます!

  と題して進めます。

・・・

 産経新聞の平成19年4月23日付け社会面で次のような記事がありました。

・・・

6月に初の漫画検定

あなたの描く能力は?

 京都や竜馬、時刻表、明石・タコなどユニークな検定が次々と生まれる中、6月に「漫画能カ検定(漫検)」が誕生する。知識を問う形式が多い従来型の検定とは異なり、漫画を描く能力を評価する検定だ。検定人気が高まるなか、主催者は「漫画文化の発展につなけたい」と意気込む。だが「創造的な行為を評価できるの?」といった声もあるという。

 漫検は、出版や各種の検定を手がけるJAGAT」(本社・東京)が実施する。

 全国約100の大学、専門学校に漫画科や漫画コースが設けられ、約700の高校に漫画研究会(同好会)があるなど、漫画を勉強している人は相当数いるとされる。だが客観的な評価基準がないため、同社は「趣味で漫画を描いている人たちも含めて自分の実力を知ることができるように」と実施を決めた。

 これまで各種の検定を実施してきた経験からノウハウをもつ同社のスタッフと、漫画の専門学校の指導者らが、レベルの設定や問題の出し方、採点基準などを検討。

 指定された条件に合わせて、キャラクターを描く「漫画キャラクター検定」やストーリー漫画を描く「漫画ストーリー検定」、指定の技法で描く「漫画技法検定」などがあり、それぞれI~3級のランクを設けた。

 同社の牧野常夫社長は「創造的なものを点数化することに批判はあるだろうが、客観に近い基準ができたと思う。定着させ、漫画文化の底辺拡大につなげたい」と話す。

 初回検定は6月17日に東京(お茶の水女子大学)と大阪(東大阪大学で行われる。受検料は、検定項目ごとに各5000~7000円。申し込みの締め切りは5月25日。問い合わせは同社(電話03・5276・2221)へ。

・・・

 うーん。

はたしてマンガを描く能力を検定することが必要か、といった考え方もありますが、何らかの方法で客観的に評価してもらいたいというという気持ちも理解できます。世の動きの中で、資格とか検定とかが注目されています。マンガの世界も例外ではないのですね。マンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

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2007年4月22日 (日)

アニメ「ミナの笑顔」がアジア諸国の多様性と共通性を考えさせてくれた

マンガの将来を考える時、アニメなどほかの動きにも注意を払う必要があります。国際化が進展し、日本のマンガが世界で読まれることを思うと、アジアの国々でマンガやアニメがどのような方向に動いているか大いに興味がわきますね。

アジアの多様性を意識すること、それぞれの個性的な動きを理解することは、アニメだけでなく、マンガでも必要なことではないでしょうか。マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

  アニメ「ミナの笑顔」がアジア諸国の多様性と共通性を考えさせてくれた

  と題して進めます。

・・・

 杉並アニメーションミュージアム・鈴木伸一館長が産経新聞の平成19年4月22日付け文化面で次のように書いています。

・・・

0422 サブカルさーふぃん

アニメ 「ミナの笑顔」 アジアに向け新鮮な作品

 先月下旬、東京ビッグサイトで開催された「東京国際アニメフェア」は、世界でも最大規模のアニメの祭典で、日本アニメの人気もあってか、外国からのブースも増えて大にぎわいであった。

 その中で、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)と日本動画協会の協力による「アジア・パシフィック アニメ国際会議」が、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、日本の8力国のアニメ関係者を集めて行われた。

 韓国、中国、日本以外はアニメについて発展途上にあり、各国の報告はなかなか興味深いものがあった。マレーシアでは若いアニメ作家を育てるシステムが構築されているのだという。韓国と中国は、さらに自国のアニメ産業を保護、育成しようという政策がみえた。

 しかし、アジア諸国では、日本のアニメはまだまだヒットし、よく見られているのが現状だ。わが国のホップカルチャーの特徴である「かわいい!」が、人気のキーワードなのだろう。今回のフェアの会場でもコスプレのかわいい女性たちが来場者の視線を集めていたが、アニメ国際会議で上映されたACCU制作「ミナの笑顔」=写真=は、そんな日本のアニメを見慣れたアジアの関係者にも新鮮な感じで受け止められたようだ。識字をテーマに農村で暮らす一家を描いたアジア諸国向けの作品で、すでに31カ国で公開されている。

 私も演出を担当したのだが、アジアの多人種、多宗教、多慣習などを意識したキャラクター作りで、「日本の後を追いかけなくても、自分たちの姿を見つめた作品を作れば」と、関係者たちは実感してくれたのだろう。このことは、会議の収穫の一つになったと思う。

                          (杉並アニメーションミュージアム館長・鈴木伸一)

・・・

 うーん。

アジアを単純に一つの地域と考えてはいけないのですね。アジアに共通の文化的側面を認識することははもちろん必要ですが、同時にアジアのもつ多様性を知らなければなりませんね。アジア各国それぞれの個性的な動きを理解することは、アニメだけでなく、マンガでも必要なことですね。時にはこのような視点でマンガの行く末を考えることが、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大切ではないでしょうか。

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2007年4月21日 (土)

経産省が7月にコンテンツ仮想市場を開きクリエーター支援を始める

クリエーターの才能を発掘、育成、商品化支援を国が取り組む動きが出ています。アニメやゲーム、マンガなどのコンテンツ市場の拡大が背景にあります。マンガを取り巻く話題のうち、最近の日本経済新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

 経産省が7月にコンテンツ仮想市場を開きクリエーター支援を始める

  と題して進めます。

・・・

 日本経済新聞の平成19年4月21日付け夕刊1面で次のような記事がありました。

・・・

0421 アニメなどの制作者発掘

経産省7月にもネットに作品公開市場

 経済産業省はアニメ、ゲームなどの個人制作者(クリエ-ター)を支援し、優秀な作品の商品化を促す事業を始める。七月にもインターネット上に作品を発表する仮想市場を設ける。アニメや映画、放送などの業界にも参加を呼びかけ、商品化してもらう。アニメなどコンテンツ市場の拡大が続くなか、官民で埋もれた才能を発掘する。

 作品を発表したいクリエ-ターは、仮想市場にアニメ、ゲーム、動画、イラストなどの作品を公表する。登録無料の会員制で、初年度は二千人、五年後に国内外から三万人の登録を目指す。海外のクリエーターが参加しやすいように英語で投稿できる環境も整える。

 作品はネットを通じてだれでも見ることができる。内容についての意見を投稿できるほか、あらかじめ与えられた持ち点で採点する。

 こうした評価を参考に優秀作を商品化するため、経産省は五月に仮想市場に参加する業界団体や企業を公募する。アニメ制作の業界団体、日本動画協会(東京・千代田区)は加わる方向。放送や映画、出版、ゲームなどの業界団体にも参加を呼びかける。

 携帯電話向けの短編動画の需要が伸びていることから、携帯電話会社などの参加も見込んでいる。資金支援する投資ファンドの参加も認める。

 商品化した作品の輸出も後押しする。コンテンツの権利関係者を検索できる玄関(ポータル)サイトとして日本経団連が五月に関く「コンテンツ・ポータルサイト」と提携。作品を外国語訳し、海外の仲介業者に見てもらう。

・・・

 うーん。

 アニメやゲーム、マンガなどのコンテンツ市場が拡大しています。そのなかで、クリエーターの才能を発掘、育成する動きは歓迎です。特に商品化支援を国が取り組む動きは注目されます。日本経済の中で、産業としてのコンテンツ市場の発展は、マンガの行く末とともに、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、重大関心事ですね。

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2007年4月18日 (水)

「団塊部長」ほろ苦いリアルな姿

団塊の世代はマンガとともに成長をしてきました。団塊の世代がマンガの重要な読者であることは間違いありません。しかも、単に重要な読者であるばかりではなく、マンガを含めた、さまざまなサービスや商品の売れ行きを左右する大きな影響力を持っているのです。しかしながら大きな影響力を持つ彼らには一抹の物悲しさも感じられます。

マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。 

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

  「団塊部長」ほろ苦いリアルな姿

  と題して進めます。 

・・・ 

 日本経済新聞の平成19年4月14日付け夕刊のマーケット総合面で「瞳」氏は次のように書いています。

・・・ 

さぶかるウオッチング 「団塊部長」ほろ苦いリアルな姿

 「ビッグコミック」で連載中の四コマ漫画「銀のしっぽ」。本来の主人公は飲み屋のママだが、最近、脇役の男性客「団塊部長」の登場頻度が増し、主役を食いかねない存在感をみせている。

070416  「いわゆる団塊世代向けとされる車」を見た団塊部長は「ひとまとめに年寄り扱いして。オレはその手に乗らんぞ」と憤り、「若い方をターゲットに」開発されたとうたった車を即決購入。その後、テレビで「最近、若者向きの車が団塊世代に売れている」というニュースを見て頭を抱え、周りからは「結局、同じところに流れてるようね」と冷笑されてしまう。

 役員として会社に残る同期をねたみ、「暇だと人生振り返って何かを深く反省しそう」と退職ぎりぎりまで雑用に打ち込み、定年後は「やることがないから」毎日定刻に飲み屋へと顔を出す、という具合だ。

 広告や雑誌で描かれる「妻と豪華客船」「いきいきボランティア」といった絵空事とは全く異なるリアル団塊の姿はほろ苦い笑いを誘う。彼ら「団塊部長」たちの共感を呼ばないような新商品・新サービスではヒットはおぼつかない。   (瞳)

・・・ 

 うーん。 

 団塊の世代はマンガとともに成長をし、マンガに大きな影響力を持っているんですね。それは単に重要な読者であるばかりではなく、マンガを含めた、さまざまなサービスや商品の売れ行きを左右しているんですね。でもその団塊の世代には一抹の物悲しさも感じられますね。あらためてマンガの行く末に思いを馳せてしまいます。 

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2007年4月17日 (火)

週刊マンガ誌で小説の連載が始まった

小説は面白いです。マンガも面白いけれども、小説はまた違った楽しみ方ができるものですね。でも、同時に読むことは余りありません。それが、同時に読めるようになってきたんです・・・。マンガの世界にも新しい動きが出てきました。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

  週刊マンガ誌で小説の連載が始まった

 

  と題して進めます。 

・・・ 

 産経新聞の平成19年4月17日付け文化面で上塚真由氏は次のように書いています。

・・・ 

小説 伊坂幸太郎さんマンガ誌に連載

0417  独創的な作風で若い読者に人気の作家、伊坂幸太郎さん=写真=が今月から、週刊マンガ誌「モーニング」(講談社)で小説の連載を始めた。小説家が、マンガ誌で作品を発表することは極めて珍しい。伊坂さんは「マンガを読む目的の読者にどこまで読んでもらえるのか試したい」と意気込みを語る。

 5日発売のモーニングから始まった「モダンタイムス」。物語は、29歳の会社員が見知らぬ男から拷問を受ける場面から始まる。どうやら浮気を疑う妻が差し向けたらしい。舞台は徴兵制度が実施されている数十年後の日本。さまざまな伏線らしい仕掛けがあるが、初回を読んだ限りでは、どんな展開になっていくのか予側がつかない。

 「もちろん大まかな構想はできていますが、細かい展開は(マンガのように)編集者と2週間に1度打ち合わせをしながら決めていきます」と明かす。

 連載小説はマラソンのようなものだが、この連載はむしろ「全力疾走の積み重ね」になりそうだという。「完成度としてはいびつなものになったとしても、変なエネルギーにあふれた小説になるのではないかな、と期待しています」

 モーニングの編集者、佐渡島庸平さんは「マンガの場合は、締め切り直前で面白い展開にガラッと変わることがよくある。小説も細かく打ち合わせをしたら、きっとより面白い作品になる」とマンガ誌連載の醍醐味を話す。

 どうしたらマンガの読者にも楽しんで読んでもらえるのか? 1年間ほど頭を悩ませた結果、ある結論にいたったという。

  「最初は活字を減らしてマンガのように気軽に読める作品にしようともくろんでいましたが、途中で有効な方法ではないと考えるようになりました。小説はマンガと違い、一文に多くの情報を盛り込むことができるので、脇道でおかしさを出すことも可能。『小説だからこそできること』を見つけていける予感がしています」と伊坂さんは語る。

読み手にとって面白い作品ならば、マンガ、小説の区別はないだろう。無謀ともうつる挑戦は、そんな自信に裏打ちされている。            (上塚真由)

・・・ 

 うーん。 

 小説とマンガが同時に楽しめるんですね。週刊マンガ誌の「モーニング」が思い切ったことを始めました。読者はどのような楽しみ方をするんでしょうか。小説はどのような展開をするのでしょうか。新しいことに挑戦する動きは、マンガの世界のダイナミックな一面の現れでしょうか。今後の動きに注目してゆきたいですね。マンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

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2007年4月 9日 (月)

日本文化の普及、功労者に首相表彰・「国際マンガ賞」も

日本文化の海外普及に政府が力を入れて取り組む動きが出てきました。功労者を首相が表彰をしたり、「国際マンガ賞」を創設したり、目が離せません。マンガの世界にも多くの影響がありそうです。 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事です。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

 日本文化の普及、功労者に首相表彰・「国際マンガ賞」も

  と題して進めます。 

・・・ 

 日本経済新聞の平成19年4月7日付け夕刊1面で次のような記事がありました。

・・・

070409_01 日本文化の普及 功労者に首相表彰

政府方針 「国際マンガ賞」も

 政府が日本文化をアジアにアビーールする目的で策定する「日本文化産業戦略」の概要が、七日明らかになった。日本の魅力を海外に伝えた功労者を首相が表彰する制度の新設や、麻生太郎外相の発案でアニメ産業を後押しする「国際漫画賞」などの創設が柱。ファッションショーなどを開催する情報発信拠点の第一号をシンガポールに置く方針も打ち出す。

 安倍晋三首相が根本匠相補佐官に同戦略の策定を指示した。政府は五月までに全体像を固め、六月にまとめる「骨太方針二〇〇七」に盛り込む考え。根本氏は十二日に太田伸之イッセイミヤケ社長や建築家の隈研吾氏、デザイナーの喜多俊之氏らから改めて意見を聞き、戦略に生かす。

 政府は歌舞伎などの伝統芸能やアニメなどのボッブカルチャーを日本の「文化資源」とし、国際的な評価向上につなげる構え。首相の表彰制度は国籍を問わず、内外で活躍する文化人を対象とする。情報発信拠点は「ジャパン・クリエイティブ・センター」と名付け各国に設置。日本語を学ぶ講座や、新進デザイナーの展覧会などを常時開けるようにする。

 その他、各省の取り組みも政府全体で進める具体策として戦略に明記する。

・・・ 

 うーん。 

 日本文化の海外普及に政府が力を入れて取り組もうとしているのですね。海外普及の功労者を首相が表彰をしたり、「国際マンガ賞」を創設したり、目が離せません。マンガの世界にも多くの影響がありそうです。このように注目されようとしているマンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。 

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2007年4月 8日 (日)

「名探偵コナン」が外務省の広報誌に

マンガがさまざまに利用されています。文字だけでは興味を持ちにくいものをもちやすく変えるために、あるいは理解がしやすくなるために、マンガが使われているのです。今度はこんなものにも生かされています。このような動きはマンガの未来を考える上で重要です。マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。 

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

  「名探偵コナン」が外務省の広報誌に

 

  と題して進めます。 

・・・ 

 産経新聞の平成19年4月7日付け社会面で次のような記事がありました。

・・・ 

0408_00 外務省は6日、小中学生に外交の知識や理解を深めてもらおうと、人気漫画「名探偵コナン」を使った広報冊子を作製した=写真。主人公のコナン少年らが外務省を訪ね、在外公館の組織や外交官の活動を“探る”。

 大の漫画好きで知られる麻生太郎外相は、日本のアニメなどホップ・カルチャー(大衆文化)が持つ情報発信力を生かした「文化外交」を展開中。切れ味鋭いコナン少年に外務省の親善大使をお願いした格好。

 まず約5000部を印刷し、外務省訪問・見学に参加した小中学生に配布するほか、主要な公立図書館にも送付する。冊子では、コナン少年が最後に「探偵と同じくらい面白そうな仕事かな」とにっこり。

・・・ 

 うーん。 

0408_01  マンガが外務省の広報誌に使われるのですね。小中学生だけでなく、私も読みたくなります。もちろん、本来の「名探偵コナン」も読みたいのは当然です。でも、このような動きには、目を離すことはできませんね。これからのマンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。 

 あなたはどう思いますか?

「名探偵コナン」は東京漫画探偵団(まんたん)においてあります。

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2007年3月23日 (金)

絶版マンガが続々復刻されて中高年に大人気となっている

昔読んだマンガをまた読みたいと思うことはよくあります。でも、絶版になってしまったマンガを読むことはなかなかできません。また、若い人の中にもそのようなマンガを読みたいと思う人が数多くいることでしょう。そんなマンガ好きの人々に朗報です。マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。 

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

  絶版マンガが続々復刻されて中高年に大人気となっている

 

  と題して進めます。 

0323_01 ・・・ 

 産経新聞の平成19年3月23日付け生活面で八並朋昌氏は次のように書いています。

・・・ 

あの日の漫画再び

復刻続々、中高年に人気

 昭和30~40年代に人気を集めながら、絶版になった少年少女漫画が続々と復刻されている。当時の雑誌などから採録して完全版にしたものがある一方、出版元のデジタル情報を利用した受注製本も。古本は10年ほど前のレア漫画バブルで“高根の花”になっただけに、復刻版は手軽な価格が入気。「少年時代の思い出を買い戻すことができた」という40~50代男性を中心に、熱烈な支持を集めている。   (八並朋昌)

「狼少年ケン」「ガボテン島」・・・

 「狼少年ケン」「光速エスパー」「冒険ガボテン島」・・・。東京・西新宿の出版社、パンローリングが「マンガショップ」シリーズとして、平成16年から復刻したのは79タイトル158点に上る。

 「当時の単行本はエピソードの抜けが多く、復刻の際は連載誌や付録から補完するなどして、完全版にしている」と、編集者の日下宏介さん(29)。復刻版が初の単行本となった作品もある。「巻末には連載の扉絵集やアニメの歌詞などを収録している」という。

 一律1890円だが、400ページ近いものもある。購買層は40~50代男性が大半で、作品により同年代女性も。ネット通販もしているが「店頭販売が96%を占める」のが特徴。初版2000~5000部で、「マイティジャック」「電人Xマン」など3点はすでに増刷し、間もなく増刷するものも多い。作詞家の川内康範さん原作の「太陽仮面」は、14日の発売前から増刷が決まったほどの人気だ。

 ラーメンが50~60円だった昭和30年代、漫画月刊誌は100円以上した。[毎号買える子は一部で、友達で回し読みするなど、じっくり読めない人が多かったようだ」と日下さん。古本を読もうにも「レア本バプル」を経て、-冊数千円など、手軽には買えない。

 こんな中で復刻版を手にした読者からは「経済的に余裕が出た今、ようやく読むことができた」「少年時代の思い出を買い戻すことかできた」と喜びの声が寄せられているという。「こだわりの装丁はオリジナルに近く、コレクション需要にも十分応えられる」のも人気の理由だ。

      ◇

 こうした熱い思いを受け、「冒険ガボテン島」「少年忍者 風のフジ丸」などに続き来月には「スーパージェッター」3巻が復刻される漫画家の久松文雄さん(63)は、新たな描き下ろし70ページを盛り込む。 「作品が復刻されるのはうれしい。それが発展して今度は40年ぶりに新たに描き下ろした。当時の描写の再現には苦労したが、私自身も若返った感じだ」と話している。

 一方、コンテンツワークス(東京都文京区)は「コミック・オンデマンド」シリーズ(945円から)を手がける。講談社、小学館、青林堂ビジュアル、秋田書店、少年画報社、リイド社、双葉社の大手出版元が参加し、「絶版本などを電子書籍化した各社の保存情報を借り、注文ごとに特殊プリンターなどで製本する」と、担当者の池川佳宏さん(31)。

 こちらは単行本の内容をそのまま復刻し、装丁は簡略化。現在1500タイトル、5000点を扱い、少女漫画も豊富。毎月200~300点ずつ増えているという。

 ネット直売のみだが、電子配信ではなく製本した漫画が売れる理由を「やはり手に持って、ページをめくりながら読みたい人が多いから」と池川さんは話している。

手塚作品、受注製本も

 パンローリング(電話03-5386-7391)のマンガショップシリーズ(http://www.mangashop.co.jp/)は毎月6点ずつ、新たに復刻しており、来月は「スーパージェッター」のほか、「拳銃(けんじゆう)王子」「ばんざい探偵長」「復讐(ふくしゅう)記十 影丸穣也短編集」を発売する。

 コンテンツワークスのコミックパーク(http://www.comicpark.net/)は400冊の手塚冶虫漫画全集から、好きな部分を220ページ分盛り込める「手塚治虫オンデマンドマガジン」を来月16日に始める。B5版、1365円で、注文者のメッセージ記載や、奥付の編集者が注文者の氏名になる特典付きだ。

・・・ 

 うーん。 

 昔読んだマンガをまた読むことができるんですね。しかも、絶版になってしまったマンガを読むことができるんです。その楽しみはなにも中高年に限られるわけではありません。古いマンガを一度も読んだことのない若い人にとっても朗報といえるでしょう。このようにマンガの世界は動いています。私たちが知らないうちに、マンガの世界には思わぬ動きが現れ、さまざまな方向に進んでいるんですね。こんなマンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。 

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2007年3月20日 (火)

マンガ市場が多メディア展開で拡大している

マンガがテレビドラマ化されたり、映画化されるのはもう当たり前のようになっています。それだけでなく、キャラクター商品や、食品、果ては音楽CDやパチスロキャラにまでなっているこのごろです。それだけ、マンガが私たちの生活全般に入り込んできているのでしょう。産業としてとらえたり、消費者構造を分析したり、国際化の視点で調べるなど、さまざまなアプローチが可能だと思います。マンガを取り巻く話題のうち、最近の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

 マンガ市場が多メディア展開で拡大している

  と題して進めます。 

・・・ 

 中野晴行氏は「AERA COMIC ニッポンのマンガ」の中で次のように書いています。

・・・ 

“大人のため”のコミック+α

多メディア展開で市場拡大

 小金を有する30~40代は、「週刊少年ジャンプ」とともに成長した漫画世代。一作品から幾重にも広がるマンガ・ビジネスで、大人に向けて新たな金脈を開拓する。(文・中野晴行)

 2005年9月、千葉真一指揮、R☆S(ライジングスター)オーケストラ演奏による、ブラームスの交響曲第1番及びドヴォルザークの交響曲第8番第1楽章を収録したCD『ブラームスー交響曲1番~のだめカンタービレ』が発売され、Iカ月間に5万枚を売り上げ話題になった。

グラシックにパン 多種多様な分野と協力

 クラシックでは異例の大ヒットを記録した千秋真一とは、実在の指揮者ではない。ニノ宮知子のマンガ『のだめカンタービレ』のメーンキャラクターで、指揮者を目指す音大生、R☆Sオーケストラも、作中仁登場する彼の仲間たちによる架空のオーケストラだ。

 また、山崎製パンが小学館などと協カしで、パン職人を目指す少年を主人公にしたマンガ『焼きたて!!ジャぱん』に登場するパンを商品化して好評を得るなど、さまざまな場所でマンガにリアル世界へ越境している。

 日本の漫画産業の特色は、漫画がさまざまな商品に姿を変えて新た々市場を形作っていくことにある。これを「ワンコンテンツ・マルチユース」と言う。

 マンガの市場規模は出版だけに限定すれば5000億円。雑誌の広告収入や著作権の二次使用料を加えても6000億円規模でしかない。しかし、アニメ化されたしかし、アニメ化された場合の映像コンテンツの売上やこれが稼ぎ出す外貨、キャラクター商品のマーチャンダイジングによる売り上げなどを加算すれば、合計約5兆円。キャラクターという付加価値が付いた商品の売り上げ増まで換算すれば、実に10兆円の市場規模になると言われる。「ワンコンテンツ・マルチユース」自体は目新しいものではない。日本で本格的に導入されたのは63年。手塚治虫の『鉄腕アトム』がテレビアニメ化された時と考えることができる。制作費の不足を補うために、虫プロダクションは積極的に版権ビジネスに乗り出しのだ。テレじアニメ産業はマーチャンダイジングを前提としなければ成立しなかったのだ。

 しかし長らくテレビアニメ化されるマンガもそこから生まれる商品も、あくまでも子ども対象だったのである。それが、ここ10年で大きく変化した。つまり多メディア展開の幅が子どもから大人へ広がったのである。

0320_ パチスロで「ひでぶっ」 業界記録を樹立

 もっとも顕著な例はパチンコ、パチスロだろう。大人の遊びであるパチンコ、パチスロのCR画面キャラクターとしてかつての子どもマンガの人気者たちがひっぱりだこになっているのだ。90年代に『がきデカ』などがパチンコ台に登場するが、爆発的に増えるのは21世紀になってから。03年に登場したパチスロ台「北斗の拳」(サミー)は60万台を出荷。パチスロ業界の記録を塗り替えた。これを受けて『ドカベン』『ゲゲゲの鬼太郎』『サイボーグ009』『新世紀エヴァンゲリオン』などの台が続々と誕生している。

アニメ放送も深夜枠 小金持ちのオタク狙い

テレビアニメにも深夜枠で放送される大人向けの作品が増えており、<マンガの多メディア化=子ども向けアイテム>という図式は完全に崩れている。可処分所得の多い大人、特にオタク層を開拓することで、マンガ産業全体の市場規模は拡大基調にある。

 以前に比べ、出版社も多メディア展開には積極的だ。版権ビジネスの一環として自社作品のテレビアニメ化やドラマ化、映画化を積極的に進めるために、資金面も含めてコミットするようになった。

 深夜枠のアニメのスポンサーにはほとんどの場合、掲載誌を出している出版社が名前を連ねる。

 筆者が最近注目しているのは、講談社が06年11月に創刊する「Beth(ベス)」という女性向けマンガ誌だ。コンセプトは、ベスという21歳の米国人女性が「好きなものを集めた』というもの。

 日本だけでなく欧米でも、日本の少女マンガのファッションが話題だ。創刊の狙いは、マンガから発信するファッションマーチャンダイジングを世界規模で展開するための布石ととれそうだ。若い女性ファッションにまで展開すれば、市場はさらに大きくなる。かくて、マンガの多メディア化はまだまだ拡大しそうな気配である。

・・・ 

 うーん。 

 マンガはさまざまなメディアで展開されているんですね。テレビドラマ化されたり、映画化されたり、キャラクター商品や、食品、果ては音楽CDやパチスロキャラにまでなってたり、それだけマンガが私たちの生活全般に入り込んできているのは確かなことです。マンガの市場はやはり拡大しているのでしょうか。マンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

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2007年3月19日 (月)

マンガに日常のリアルさを取り戻せ

 マンガのシチュエーションやドラマにリアルさがどの程度必要なのでしょうか。はたしてマンガの中に、みんなが見知っている気のおけないもの、場所をダイレクトに描くことが求められているのでしょうか。マンガが以前の活力を取り戻すためにはマンガにおけるリアルと具体性の問題を考えることが必要なのかもしれません。読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えるべきことですね。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

 マンガに日常のリアルさを取り戻せ

  と題して進めます。

・・・

 米沢嘉博先生はその著書「売れるマンガ、記憶に残るマンガ」の中で次のように書いています。

・・・

0319_12 今年のイチオシ?

 今年も「手塚治虫文化賞」の最終選考が近づいてきたのだが、昨年出たマンガを見渡して、正直困っている(この文はcomic FLAPPER 2001年5月号に掲載されたものが再録されています)。これだと、力をこめて推せるマンガがないのだ。実を言うとこうした気持ちはこの5、6年続いていて、以前ほどワクワクさせてくれるマンガがないことにいらだちさえ感じていた。いや面白いマンガはたくさんある。そこそこのお気に入りだってあるし、新作が出れば手を伸ばしてしまう作家もまだまだいる。それでいて、マンガ自体が以前の活力を失ってしまったような気がするのだ。いや、それでもマンガは面白い。読み続け、つきあい続ける限り、新しい驚きと出会える。そう信じていたのだが、そう思い込むことに少々疲れてきているのだ。

 何を今更と言う人もいるだろうが、それはマンガの大ヒットが生まれないとか、作品が小粒になったとかではない。もっと根本的な部分で、真綿で首を締めるようにジワジワとマンガを面白くなくしているいくつかの事について明確に自覚すべき時に来ているという思いだ。いくつかの原因が確かにある。その中の一つについて、今回は少し語ってみたい。

0319_22  それはマンガのリアルと具体性の問題である。絵のリアルさではなくシチュエーションやドラマのリアルさだ。そして現実感を作り出すためのディテール。読者のいる日常と重なり合うことのできない世界は、どこまでいってもはまって読むことができない。中でも大衆をつかまえるためには、自らのノンフィクションにひきつけて読むことのできるものが必要だ。今のマンガは、いやアニメやゲームもそうなのだが、フィクションであることを声高に言い過ぎる。梶原一騎は現実と虚構のはざまにハッタリのきいたドラマを語っていった。「ゴルゴ13」も、これはフィクションですと書かなければ信じてしまう人間がいるほどの具体的なドラマを語っていた。スティーブン・キングの小説にリアリティーを与えているのはいやというほど並べたてられる日常の中にころがっている雑貨やモノではなかったのだろうか。

0319_32 日常の風景の中に・・・

ゲームの「ガンパレード・マーチ」がジワジワと人気を呼んでいる。これは熊本市という実在の地方都市を舞台にしたゲームなのだ。マクドナルドもクロネコヤマトも出てこない日常なんて、嘘っぱちだ。いったい、誰に気がねをする必要があるのだろう。物語は、またそうした現実にある様々なものを組み合わせて作り出されていくものではなかったのか。時代の中、今の中にある現実を、物を、人を描かずに、真にリアルな虚構のドラマを語ることなどできない。「女帝」や「ミナミの帝王」などの強みは、ディテールが具体的だからでもある。青年誌はまだしもマニア誌におけるこうした気の使い方は、マンガの一つの力を失わせている。その世界に入っていくきっかけとしての具体的なモノ、それは読者の中にある見知ったものでなければならないのは言うまでもないことだ。

 ホラーマンガの低迷は皆の知るところとなってきたが、「耳袋」的実話物、「本当にあった怖い話」系だけは、確実に売れているという。ここにはまちがいなく具体性があるのだ。現実にある地名、店、商品、あるいはテレビから流されてくる様々な芸能人の名前……そうしたものをすべて仮名、別の名に言い換えすることでリアルは失われていく。マンガ家の体験談や実在の心霊スポットが求められるのは、それが読者の住む日常に確かなものとしてあるからである。あふれかえる情報の中で創り上げられたヴァーチヤルな空間に住む人々にとって、今、創り上げられた虚構にきっちり対峙する現実がないのだ。だとしたら虚構は虚構であることの意味を失くしていく。現実や時代を映し出す鏡としての役割をマンガが果たさなくなっている裏には、こうした小さな事柄での縛りが要因としてあるのだ。

0319_41  非常に簡単なことだ。マンガの中に、みんなが見知っている気のおけないもの、場所をダイレクトに描きつけていく。ただそれだけで大衆がその世界に入っていく道筋がつけられるのである。

 おりしも柳美里のモデル小説に有罪の判決が下った。ますます、フィクションは気弱になり、あらゆるものに気を配りながら虚構へと逃げ込もうとする。そんな状況だからこそ、マンガはその軽やかさでたかがマンガじゃないかと開きなおりながら、あらゆる日常に転がっている諸々のものを具体的に取り込んでいくべきなのだ。花輪和一の「刑務所の中」は具体性とディテールだけで、日常をドラマヘと変えてしまっていたことは覚えておくべきだろう。

・・・

 うーん。

 マンガのシチュエーションやドラマのリアルさは大切なものなんですね。マンガの中に、みんなが見知っている気のおけないもの、場所をダイレクトに描きつけていくことを恐れてはいけないのですね。でないと、いつのまにかマンガ自体が以前の活力を失ってしまうんですね。

マンガにおけるリアルと具体性の問題を考えること。それがマンガの行く末を左右しかねません。それは、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

 あなたはどう思いますか?

さいとうたかお作「ゴルゴ13」和気一作原作・倉科遼作画「女帝」郷力也原作・天王寺大作画「ミナミの帝王」花輪和一作「刑務所の中」は東京漫画探偵団(まんたん)においてあります。

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2007年3月17日 (土)

日本のコンテンツ力 ④日本ゲームの反転攻勢は?

昨日に引き続き、日本のコンテンツ力についてです。マンガ、アニメとくれば次はゲームですね。ゲームはマンガとも密接な関係にあります。ゲームを見ることはマンガを見ることにもつながります。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

 日本のコンテンツ力 ④日本ゲームの反転攻勢は?

  と題して進めます。 

・・・ 

 産経新聞の平成19年3月15日付け1面連載企画 「知は動く—--文化の衝突 ・ 第2部コンテンツ力」 で次のように書かれていました。

・・・ 

日本ゲームの反転攻勢は?

 「海外のゲームソフト市場は急成長しているのに、日本はそこに食い込めていない」。経済産業省メディア・コンテンツ課の井上悟志課長補佐は、ゲームソフトの輸出拡大の必要性を強調する。

 家庭用ゲフムソフト市場は2001年からの5年間で、欧州では1798億円から約3倍に、北米でも3385億円から2倍に膨らんだ。しかし、日本製ソフトの海外出荷高は01年の2532億円から一進一退の状態。シェアは6割から3割に半減した。

0317_  ゲーム業界は「海外を重視するようになったのは最近」(コンピュータエンターテインメント協会の和田洋一会長)と、それほどの切迫感はないが、経産省は「存在感の低下」に危機感を強める。

 しかし、ゲームソフトの海外市場展開は簡単ではない。日本ファルコム(東京都)の山崎伸治社長は、「日本はファン夕ジーや冒険ものだが、米国はスポーツやアクション系などと千差万別」と国による売れ筋の違いを指摘する。また、言語の翻訳や、現地規制に沿った変更などの「ローカライズ(現地化)」は不可欠。その上、お国柄に合わないと人気が出ない。

 コナミデジタルエンタテインメントは、1990年代に国内で爆発的にヒットした恋愛疑似体験ゲーム「ときめきメモリアル」の米国販売を計画。コンピューターグラフィックス(CG)の“日本的美少女”はそのままに英語化したが、モニター評価は最悪だった。

 しかし、国内で計230万本を売った商品を何とか生かしたい。石塚通弘ゲームソフトカンパーニープレジデントは「日本的なキャラや純情ストーリーは米国では受けない」と分析。米子会社と1年半をかけ、ゲームの枠組みを残しつつ舞台設定や登場人物を口ーカライズした。「元の作品とは似ても似つかない」(石塚氏)ほど変容したが、近く発売にまでこぎ着け「米市場に対する挑戦」と意気込む。

 急速に市場を広げるオンラインゲームだが、日本企業は家庭用ゲーム機を活用して早くから取り組んでいた。プロードバンド(高速大容量)通信による常時接続が普及しでいなかった平成14年、スクウェア(現スクウェア・エニックス)は多人数同時参加型の 「ファイナルファンタジーXI」を投入した。2年半をかけて開発されたこのゲームは、全世界で50万人以上が参加するヒット作となり、現在も開発が続く。

 しかし、ネットゲームの主流はパソコンに移っており、日本は米、韓の後塵を拝している。国内最大の参加者を誇る「ラグナロクオンライン」も韓国ゲームのローカライズ。

運営元のガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長は「オンライングームはコミュニティー機能が必要だが、システムや運営面を韓国勢は熟知している」と謙虚にノウハウ吸収の姿勢を見せる。

 劣勢が目立つ日本の反転攻勢には何か必要だろうか。最近の国内ゲーム業界は、大作から離れ、携帯ゲーム機や携帯電話向けの簡易なソフトに傾倒しているが、ゲーム専門誌を発行するエンタープレインの浜村政二社長は、「オンライングーム向けの複雑なソフトの開発にも力を入れなければ、開発能力が偏る」と長期的視点に立った人材活用の必要性を訴える。

 ゲーム制作者を養成するデジタルエンタテインメントアカデミー(東京都)の平野雅一郎学長は「これまではクリエーターの素質や努力で良いゲームを作ってきたが、今後は人材育成に国レベルで取り祖む必要があること提言する。CGや音楽の高度な麦現に加え、優れた物語性も求められるダー・ムソフトづくりは、ビジネスソフトよりはるかに難しいとも言われ、米国や韓国では国や大学で人材を育成しているためだ。

 日本の国際競争力強化のためには、クリエーターの能力強化はもちろんだが、多業種の業界慣習を理解し、ビジネスとしてのゲーム運営ができるプロデューサー能力を持つ人材が不可欠となる。「ゲームが好きだから」というだけの“オタク”的視点で対応できる時代は終わっている。

    (知的財産権取材班)

・・・ 

 うーん。 

ローカライズが必要なものもあれば、世界共通の感性もあるのがコンテンツではないでしょうか。マンガにも同じことが言えるかもしれません。いま、世界はダイナミックに動いています。マンガも世界に広がっている以上、マンガは国内だけを見ていてはいけない時代になっている、ということでしょうか。 

マンガの世界の未来についても大いに考えさせられます。 

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2007年3月16日 (金)

日本のコンテンツ力 ③アニメブーム 次探る官民

昨日に引き続き、日本のコンテンツ力についてです。マンガと並んで興味深いのはやはり、アニメですね。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

 日本のコンテンツ力 ③アニメブーム 次探る官民

  と題して進めます。

・・・ 

 産経新聞の平成19年3月14日付け1面連載企画 「知は動く—--文化の衝突 ・ 第2部コンテンツ力」 で次のように書かれていました。

・・・ 

アニメブーム 次探る官民

 世界に広がった日本の漫画という土壌から、「ジャパ二メーション」という樹木が生まれた。国内外の興行収入が190億円に達した「ポケモン ミュウツーの逆襲」(1999年)、275億円の「ハウルの動く城」(2005年)などの世界的ヒットが登場。国際映画祭でも取り上げられ、政府は有力な輸出産業になると位置づけた。

0316_  宮崎駿監督のスタジオジブリ、「新世紀エヴァンゲリオン」や「GHOST IN THE SHELL/攻鼓機動隊」を手がけたプロダクション・アイジーのような世界的スタジオが頭角を現し、アニメの市場規模は邦画を超え、世界へ。「日本のアニメが米市場に認められたのは95年の『攻鼓機動隊』あたりからだが、最初はマニアのものだった」。アイジー社長の石川光久氏(48)は日本アニメの米市場における興隆期を振り返る。それを大衆化させたのが、03年の米アカデミー賞に輝いたジブリの「千と千尋の神隠し」だったという。

 しかし、米国でのブームは一服感が出ている。「作品の供給過多などが原因で、米のDVDアニメ販売はピーク時より約100億円も減少し、約400億円規模となった」。経済産業省の研究会も「アニメの国際展開は短期的には冷え込んでいる」と認め、“森林化”に向け、次の方策を模索する。

 アニメ業界は他のコンテンツ産業に比べ問題点が多い。最大の課題は人材育成、確保だ。テレビ局や広告代理店の下請けとして制作を頷け負ってきた業界の歴史によるもので、解決は容易ではない。

 アニメーターの竹内志保氏(39)は「初給与は2万5000円たった。どうやって食いつないでいたのか」と苦笑する。わずかな月額保証に、動画1枚いくらの出来高制。当時は1枚130~150円。「がむしゃらに描いていた。月1000枚描く人もいた」。労働条件の悪さなどから人手不足は常態化、技術力低下も懸念される。

 東映アニメーションで45年間、作画現場を担当してきた専務取締役の吉岡修氏(69)も制作現場に危機感を抱く。 「30年前は、30分のテレビアニメは週8~10本だったが、今では103本前後。しかし、アニメーターの数は3500~4000人で増えていない」。当然、着色などの作画作業の多くは中国や韓国、フィリピンに外注する。「かつては、動画を5~7年経験してから原画を担当した。ラフ画を清書するだけの動画と違い、原画は核の部分。映画でいえば俳優だ。いまのような分業体制を続けていれば、原画を描ける人材が育たない」と吉岡氏は懸念する。

 日本動画協会は経産省の支援を受けて昨秋から、原画マン育成を目指した「アニメーター養成プロジェクト」を始めた。150人近い申込者のうち、試験を突破した15人が昨年11月末から動画と原画の講座を受け、このうち11人が、制作会社7社でインターン実習を行った。

 1月末から手塚プロダクションでの実習に通う専門学校生の高倉香恵さん(23)は、振り向く、歩く、走るといった基本動作の動画作りから始め、自分で動きを創作する演習に進んだ。大きな玉の上でバランスを崩し今にも落ちそうなピエロの原画と、地面に倒れている2枚の原画が示され、「この間を自分で作ってごらん」と指導に当たる作画監督の瀬谷新二氏(47)から課題を与えられた。

 「難しい課題だが、才能のある人は経験がなくても何とかする。ある程度の資質をもってくれないと、教えても無駄になることが多い。特殊な才能を要求する仕事ですから」という瀬谷氏は、一心不乱にピエロを描く高倉さんの筆先を見つめる。

 瀬谷氏は「アニメ業界は、専門学校から卒業生を受け入れるだけだった。今回は原画が描ける人ということで敷居が高かったが、何人かは戦力として生き残れそうだ。業界が踏み込んだことはよかった」と手応えを感じている。

 「クリエーター大国の実現」。政府がデジタルコンテンツ振興のために掲げた3つの基本目標のひとつだ。官民で取り組み始めた土台作りは、実を結ぶだろうか。

                        (知的財産取材班)

・・・ 

 うーん。 

アニメのブームが一服している、人材の育成に問題が見られる、といったことは驚きです。その克服が望まれます。マンガもアニメもさまざまな課題を乗り越えてますます発展してほしいものですね。マンガもアニメも国内だけを見ていてはいけない時代になっている、ということでしょうか。

 あなたはどう思いますか?

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2007年3月15日 (木)

日本のコンテンツ力 ②MANGA 欧米を席巻

昨日に引き続き、日本のコンテンツ力についてです。中でも最も興味深いのがマンガのそれです。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

 日本のコンテンツ力 ②MANGA 欧米を席巻

  と題して進めます。

・・・ 

 産経新聞の平成19年3月13日付け1面連載企画 「知は動く—--文化の衝突 ・ 第2部コンテンツ力」 で次のように書かれていました。

・・・ 

MANGA 欧米を席巻 

 世界中で“活躍”する日本のアニメやゲームキャラクター。米国人女性の心をとらえた少女マンガ。しかし、それらはコンテンツとしてどのくらいの力があるのだろうか。著作権が直面するさまざまな問題を探った第1部に続き、今回は、日本が国策として育成を目指すジャパーニーズ・コンテンツの実力を探る。             (知的財産取材班)

0315_manga_1  パリ市内に「コミック・ゾーン」と呼ばれる一帯がある。下町バスチーユ広場に近いケレル通りと学生街カルティエラタンの、数十軒の日本漫画専門店が集まる地域だ。仏社会党の大統領候補セゴレーヌ・ロワイヤル女史が「性的暴力シーンもあり、いかがなものか」と非難するほど浸透した日本の漫画は、コミックではなく「MANGA」と呼ばれ、若年層を中心に多くの熱心なファンを持つ。

 「フランスのコミックは限界があってつまらないが、漫画はリアル」。ケレル通りの漫画専門店「TOKYO EYE」に新刊本を探しにやってきた15歳のカンタン君は日本の漫画の魅力を説明する。

 10年前「TOKYO EYE」を開いたローラン・ベルグ氏は自身も漫画ファンで、年間15万冊を売る。同店から数軒先の「MANGARAKE」の昨年の売上島は70万ユーロ(約1億円)だったという。

 日本貿易振興機構などによると、北米、欧州ともにコミック単行本の市場規模は数百億円で、うち3分1超が「漫画」だ。しかし、この状況が一朝一夕にできあがったわけではない。漫画輸出の取り組みは、20年以上前から始まっている。小学館は1986年、米国で漫画を販売するために版権管理会社ビズをサンフランシスコに設立した。社員4、5人の船出だったが、2003年には集英社の出資も受け入れ、現在は約130入に成長。05年にはオランダにも拠点を開設した。

 「ビズがこれほど拡大するとは思っていなかった」と打ち明ける小学館の新藤雅章ライツセンタープロデューサーは、「数年前までは『ピ力ツ』というような擬音・擬態語の翻訳に苦労していたが、『雰囲気が出るので日本語のままで』といわれるまでになった」と感慨深け。「さらに国際化か進めば、世界中から優れた漫画家が出る。その才能を育てたい」と意欲的だ。

 しかし、日本の漫画の水準は世界中でも群を抜いており、海外漫画家はなかなか誕生できないという。文化庁が平成9年に創設した「メディア芸術祭」漫画部門への作品の1割は海外からだが、いまだ入選はない。文化庁は 「審査員の講評では、海外作品は日本のレベルに達していない」と説明する。

 見かねた外務省が、漫画好きの麻生太郎外相の肝いりで来年度、海外作品を対象とした「日本マンガ大賞(仮称)」を創設。漫画の聖地として求心力向上を狙う。

 サブカルチャーとして相対的な地位が低かった漫画だが、その潜在力に気付いた日本政府が振興の対象とする存在となっている。しかし、漫画原作者で評論家の大塚英志氏は「文化領域の産業が国策の庇護下に入るのは間違っている。制作側も望んでいない」と政府の関与に難色を示す。さらに、「漫画はディズニ一作品の模倣から始まっており、理念なき輸出拡大はハリウッドのさらなる支配を利するだけ」と警鐘を鳴らす。

 大塚氏は日本の漫画の最大のリスクは少子化による市場縮小だと指摘。[政府がどうしても口を出したいというのならば、例えば、今後10年間はアニメや漫画の著作権使用料を免除して、文化として発展させ、アジア市場全体の底上げを図ってはどうか。そのうえで日本がその一員として融合すれば、アジア市場はハリウッドに対抗できるかもしれない]と提案する。

 カルティエラタンに昨年7月マンガ・カフェが開店した。経営者はパリ大学4年生のペン・コルドヴァ氏。ネットで日本の「漫画喫茶」を知り、開業に踏み切った。入店料は最初の2時間が4ユーロ(約620円)。店内には約8000冊の漫画が並び、「NARUTO」や「デスノート」が人気だ。

 携帯向けコンテンツ配信のフェイスは4月から、欧州最大のコミック出版社、仏ダルゴーと連携して漫画の携帯配信準備に着手する。日本で120億円市場に育ったケータイ漫画を、欧州で再現することが狙いだ。漫画を軸とする新風は次々と吹いている。米国でも「ビジュアライズノベル」と呼ばれ、ファン層を獲得した「漫画」はすでに、世界各地で増殖の自律サイクルを始めている。

・・・ 

 うーん。 

マンガが世界で読まれ、その勢いも増しているというのはうれしいことです。しかし、国内的には少子化による市場規模の縮小の危機があるというのは、考えなければならない課題ですね。それにしても、マンガがこのように世界に広がっているのはうれしいことです。マンガは国内だけを見ていてはいけない時代にもう既になっている、ということでしょうか。

マンガの世界の未来についても大いに考えさせられます。

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2007年3月14日 (水)

日本のコンテンツ力 ①日本の力 脆弱なのか?

産経新聞が力の入った企画連載をしています。マンガにも大切な知的財産権のことです。著作権や特許、商標権といった「知的財産権(知財)」をめぐって、いま、世界はダイナミックに動いています。従来からの権利者とネットに代表される新興勢力がそれぞれの権利を主張し合い、先進国が国家レベルで推し進める知財戦略は途上国の現実にぶつかります。産経新聞のこの企画はこのような知財をめぐるさまざまな現場をリポートし、その背景をなす「文化の衝突」に迫っています。そのなかから、マンガやアニメ、ゲームといった日本のコンテンツ力について書かれた部分を見てゆきたいと思います。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事 

なのです。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は? 

  というカテゴリーのなかで 

 日本のコンテンツ力 ①日本の力 脆弱なのか?

 

  と題して進めます。 

・・・ 

 産経新聞の平成19年3月11日付け1面連載企画 「知は動く—--文化の衝突 ・ 第2部コンテンツ力」 で次のように書かれていました

・・・ 

日本の力 脆弱なのか

 知的財産をテーマとする連載企画「知はうごく~文化の衝突」の第2部が13日にスタートする。今回のテーマはコンテンツ(情報の内容)。日本が得意とするアニメーション、マンガ、ゲームなどの力量を探り、世界に売り込むために何か行われているかを検証する。

0314_   「コンテンツ立国」―。コンテンツ産業を振興し、国の基幹産業に育てようという政府方針を表す言葉だ。裏を返せば、日本のコンテンツカはまだ脆弱なのかも知れない。

 経済産業者によると、2005(平成17)年のコンテンツ市場の規模は、世界全休では146兆円。最大は北米の60兆円(41.7%)で、日本は13.7兆円(9.4%)を

占めた。

 14兆円の巨大市場だが、市場規模を国内総生産(GDP)比でみると水準は低い。米国の5.1%は別格としても、日本の2.2%は世界平均の3・2%にも及ばない。さらに、輸出比率に至っては、米国の17.8%に対し、日本はわずか1.9%。コンテンツ種類別では、映画、音楽、出版は軒並み輸入超過というのが実情だ。

 さらに深刻なのは、01年から05年にかけて世界市場が毎年4~8%の高成長を続けたのに対し、日本市場はほぼ横はいにとどまった点だ=グラフ。

 少子高齢化が進めば、さらなる成長鈍化や市場縮小に陥る可能性が高い。

 このため政府は、新たな市場を求めて、国を挙げた振興に乗り出したが、コンテンツ産業は経済分野だけでは対応できない文化的側面を持つ。産業規模や輸出の拡大を目指す一方で、創作者が活躍できる環境づくりや人材育成、流通媒体(メディア)の整備、各国との文化交流や相互理解--など課題も多い。また、官主導の産業振興策には反発もあり、コンテンツ振興の方向性は定まっていない。

・・・ 

 うーん。 

マンガを考える時、コンテンツ力という視点は興味深いものですね。日本だけでなく、世界の中で、そのコンテンツ力を見てゆくと、いま、世界はダイナミックに動いているんですね。 

マンガの世界の未来についても大いに考えさせられます。 

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2007年3月11日 (日)

「トキワ荘」で「昭和」を再現する、イベントが開かれています

「トキワ荘」と聞くと胸をときめかせる人も多いと思います。「昭和」も今や懐かしく、しかし新しい魅力を持つ言葉になっています。団塊世代から若者まで、幅広い人々をひきつける何かがあるのでしょう。「トキワ荘」で「昭和」を再現する、イベントが開かれています。マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

  「トキワ荘」で「昭和」を再現する、イベントが開かれています

  と題して進めます。

・・・

 産経新聞の平成19年3月9日付け多摩・武蔵野面で次のような記事がありました。

・・・

青梅赤塚不二夫会館

トキワ荘で昭和再現なのだ

あすから 寄せ書きカーテン展示

0311__1   青梅市佳江町の「青梅赤塚不二夫会館」の開館3周年記念イベント「赤塚不二夫のトキワ荘なのだ!」が、10日から開催される。赤塚さんらが青春の日々を過ごしたトキワ荘(豊島区)を舞台に「昭和」を再現する。住人らが「新漫画党」を結成したときのカーテンの寄せ書きも,都内で初めて展示される。

 同会館は平成15年10月、昭和をテーマにした青梅市の町づくりの一環として開館。開館3周年の記念イベントは、多くの漫画家を輩出し、「漫画の聖地」として今も根強い人気を誇る「トキワ荘」を取り上げた。

 見どころは赤塚さんや石ノ森章太郎さん、藤子不二雄の両氏らトキワ荘の住人が、「新漫画党」結成後の昭和31年に描いた「寄せ書きカーテン」(縦約1.5m、横約2m)。現在は「ブリキのおもちゃ館」館長の北原照久さんが所蔵している。

 造型家、山本高樹さんがトキワ荘を正確に再現したジオラマや、赤塚さんが所蔵するトキワ荘の蛇口も展示。杉並アニメーション館長の鈴木伸一さんや少女漫画家の水野英子さんらトキワ荘住人によるトークイベント(18日)、北原さんのトークショー(11日)など、昭和の香りを楽しめる内容になっている。

 18日まで。入館料は大人400円、小中学生200円。横川秀利館長は「50年の時を超えて、トキワ荘の人やモノ、そして雰囲気が青梅でよみがえる。リアルタイムで楽しんでいた人たちに当時の自分を思いだしてほしい」と話している。

・・・

 うーん。

 青梅赤塚不二夫会館に一度行って見たいと思いませんか。「トキワ荘」のジオラマも見てみたいですね。再現された「昭和」に浸りたいし、赤塚さんや石ノ森章太郎さん、藤子不二雄らトキワ荘の住人が、「新漫画党」結成後の昭和31年に描いた「寄せ書きカーテン」も魅力です。懐かしく、しかし新しい魅力があります。団塊世代から若者まで、幅広い人々をひきつける何かがあるのでしょう。このようなイベントが開かれるというのも漫画の世界の広がりなんですね。マンガの過去、現在、未来、特にその行く末は、読み手にとっても、描き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられますね。

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2007年3月 8日 (木)

独立UHF局・CS放送局の映画出資ブームがマンガの映画化を促す?

邦画の勢いがとまりません。長らく低迷していましたが、ここ数年は目覚しいものがあります。公開本数でも興行収入でも大きく伸びています。それらの邦画のうち、原作がマンガであるものもたくさんあります。しかもその傾向はますます拡大していくのかもしれません。マンガの世界が大きく広がっているといえますし、これからの漫画の世界の一つの方向かもしれません。そんなマンガを取り巻く話題のうち、最近の日本経済新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来は私たちの最大の関心事です。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

  独立UHF局・CS放送局の映画出資ブームがマンガの映画化を促す?

  と題して進めます。

・・・

 日本経済新聞の平成19年3月5日付け夕刊文化面で海野太郎氏は次のように書いています。

0308_01_1  ・・・

映画出資ブーム 地方・CS局も

小額で放映権確保・独自製作学ぶ

 映画へ出資する動きが独立UHF局やCS放送局に広がり始めた。派手な宣伝で高収益を狙うキー局とは異なり、デジタル時代に向けたソフト確保やイメージ戦略が背景にあるようだ。

 今年二月から一部地域で公開申の映画「棚の隅」。連城三紀彦の同名原作をもとにした作品だ。寂れたオモチャ屋を営む男の前に、かつて自分を捨てた妻が突如姿を現す。残された息子や新しい妻とささやかながら幸せな生活を送っていた男の胸に、ささ波が立ち始める。そんな様子を淡々としたトーンで描いた。

 この映画に出資をしたのがテレビ神奈川、KBS京都、三重テレビなど在京キー局の系列に属さない六つの独立UHF局。テレビ神奈川の関柱史編成部長は「この映画は総経費が一千万円という低予算映画。独立U局の出資は総額で三百万円に満たず、一局当たりの出資は数十万円で済む。その後の放映権獲得も期待できる」と理由を話す。

 最近の邦画活況は放送局が支えている。日本映画製作者連盟によると、二〇〇六年の邦画公開本数は過去三十年間で最多の四百十七本。そのうち興行収入が十億円を超えた二十八作品に限れば、約八割が放送局の出資作だ。

 ただ、これまではフジテレビ、TBSなど地上波キー局にほぼ限られてきた。独立U局では、キー局のように系列局を動員して大量のCMを流し、製作費を全国規模で回収することができないからだ。だが、ここへ米て出資へ勣くのはなぜか。

 大きな背景は放送法改正論議だ。総務省が今国会に提出する放送法改正案では、民放局が純粋持ち株会社を設立して複数の局を傘下におさめることを認める方針。実現すれば、キー局と系列局の連携が強まるとみられている。

0308_02_1 「キー局が系列局への番組供給を優先すれば、独立U局はキー局から番組を購入しづらくなる可能性もある。映画作りに参加し、今のうちに独自コンテンツ作りを学んでおく必要がある」と関編成部長は危機感を募らせる。

 もっとも、もう少し気軽な理由から出資に動いた例もある。人気漫画家である松本大洋の作品世界を忠実に再現し、若い世代を中心に支持を集めているアニメ映画「鉄コン筋クリート」 (公開中)。同作の製作委員会に放送局で唯一参加している東京の独立U局、東京MXテレビのケースだ。

 東京MXテレビは昨年十月以降、アニメーション放送強化の方針を打ち出している。同社の木庭民夫編成部長は アニメにカを入れている当社の印象をアピールできると思い、出資を決めた」と説明する。出資比率は五%で、公開から得られる収益は限られるが「マイケル・アリアス監督に番組に出演してもらうなど、話題を提供できた」 (木庭氏)と話す。製作委員会方式の資金集めが一般化したことで、少額出資がしやすくなったこともイメージ戦略に利用する上では好都合だったようだ。

 出資の動きはCS放送局にも広がる。日本映画や時代劇を放送する日本映画衛星放送(東京・港)は、冬に公開予定の映画「スマイル」にフジテレビとともに出資する。少年アイスホッケーの弱小チームが、強豪に立ち向かう中で成長するという「正統派のファミリー映画」 (酒井彰取締役)だ。

 酒井氏はフジテレビに在籍していた一九八〇年代、南極物語」などの映画製作にか)かわってきた。 「当時放送局が映画作りに乗り出したのは、ハリウッド映画の放送権料が高騰したことが原因。同じことが今邦画でも起きている」と指摘する。デジタル時代への生き残りに向け、独立U局もCS局も映画のソフトパワーに目を向けざるを得ないようだ。

    (文化部 海野太郎)

・・・

 うーん。

 映画の公開本数でも興行収入でも邦画が大きく伸びています。それらの邦画のうち、原作がマンガであるものもたくさんあります。しかもその傾向はますます拡大していくのかもしれません。マンガの世界が大きく広がって映画へ進出しているんですね。これからの漫画の世界の一つの方向かもしれません。マンガの世界が大きく広がっているんですね。このように注目されようとしているマンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

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2007年3月 7日 (水)

マンガ検定が大評判!――あなたの知識やオタク度はどの程度?

マンガに検定試験があることを知っていましたか? しかもインターネットを使って自宅で受験できるんですって。マンガは趣味であると同時に、文化でもあるわけですから、検定試験があってもおかしくはないといえます。いや、むしろその検定試験が注目を集めるということはマンガの世界が大きく広がっているといえましょう。これからの漫画の世界の一つの方向かもしれません。マンガを取り巻く話題のうち、最近の日本経済新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。 

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか? 

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか? 

マンガの世界の過去、現在、そして未来は私たちの最大の関心事です。 

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

  マンガ検定が大評判!――あなたの知識やオタク度はどの程度?

  と題して進めます。 

・・・ 

 日本経済新聞の平成19年3月5日付け夕刊ネットナビ面で増田若奈氏は次のように書いています。

・・・ 0307_

自宅で検定<知識やオタク度>

個人で自作も広がる----漫画・パンツ・・・おもしろ系も続々

 インターネットを使って自宅のパソコンで受験できる「ネット検定」が増えている。旅行や将棋、時事問題など趣味や仕事に役立つ検定はもちろん、グンゼが主催する「パンツ検定」のようにユニークなものも多い。最近では、自分で問題を作成して、友人やほかのネット利用者に受験してもらえるサービスも登場している。無料のものもあるので、気軽に楽しめそうだ。

 旅行好きにお勧めしたいのがジェイティービー能力開発(東京・豊島)が主催する「旅行地理検定」。「東北地方にない温泉地」として浅虫温泉、飯坂温泉、水上温泉、上山温泉から選ぶ問題(正解は水上温泉)など、国内外の地理に関する知識を問う検定だ。一級から四級まであり、一級以外はネット受験できる。

 試験では広範な知識を求められるので、旅行経験が豊富な人でも試験対策は必要。市販の参考書や同社が販売する過去問題集などで勉強してから試験にのぞもう。

 特定非営利活動法人(NPO法人)の現代用語検定協会(東京都稲城市)が主催する「現代用語能力検定」は、社公債勢の理解度を測るというもので国際情勢や文化、スポーツなど五分野から出題される。

 郵送による自宅受験とネット受験の両方を実施。正答率によって級位を認定する仕組みで一級は全体の二%ほど。一番上の認定級である「現代カ修士号」を獲得した入はまだいない。

 将棋愛好家にお勧めなのが日本将棋連盟公認の「将棋段級位認定」。一番下のレベルの「将棋段級位認定 級位認定試験」は無料で受験できる。別途費用がかかるが、合格者は日本将棋連盟が発行する免状や認定状を取得することも可能だ。

 ネット受験に対応していない検定や試験を、模擬試験という形でネットで体験することもできる。日本統計事務センター(京都市)のホームページでは、「漢字検定」、英語能力測定テスト「TOEIC」の練習問題や、過去の大学入試センター試験を無料で体験できる。

 趣味や仕事、勉強に役立つ検定のほかに、最近は気軽にネットで楽しめるユニークな検定も注目を集めている。

 開始と同時に大きな話題を呼んだのが電子書籍発行のイーブックイニシアティブジャパン(東京・千代田)の「漫画検定」。(http://www.ebookjapan.jp/shop/info/about_mangakentei.asp) 初級、中級、上級の三種類があり、初級は名作漫画などから出題される入門コース。「巨人の星の星飛雄馬のライバルである天才打者の名前は?」(答えは花形満)などの問題に選択肢で答える。 

 中級や上級は「隠れた名作」や漫画業界動向まで出題される難関となっている。一月末からは少女漫画に絞って出題される「少女マンガ検定」も始まった。       

 グンゼが一日から始めたのがパンツ検定。「日本人で初めて女性用のパンツを手にしたのは誰でしょう?」(答えは豊臣秀吉)などパンツに関する雑学やグンゼの歴史、商品情報などを盛り込んだ問題が全百問出題される。

 阪神ファンならぜひ挑戦したいのが検定コンサルティングのルート(神戸市)の「阪神タイガース検定」。阪神タイガース承認の検定で、合格者には合格認定カードと合格証が送られる。

 ユニークな雑学検定の問題を自分で作り、公開するサービスも始まっている。

  ヤフーの「みんなの検定」は、利用者が作成した四万件以上の検定を楽のしめる。映画や漫画の宣伝の一環として公式に認定された検定もある。ネット学習の学び・ing(さいたま市)の「けんて-ごっこ」は、作成した検定を個人ホームペ-ジに張り付けられるのが特徴。自作の検定を公開すれば、いつも見てくれる訪問者同士で盛り上がることだろう。 (フリーランスライター増田若奈)

・・・ 

 うーん。 

 マンガに検定試験があるんですね。しかも大変な話題を呼んでいるとか。マンガは趣味であると同時に、文化でもあるわけですから、検定試験があってもおかしくはないといえます。いや、むしろその検定試験が注目を集めるということはマンガの世界が大きく広がっているといえましょう。私たちが知らないうちに、マンガは思わぬ読まれ方や、注目のされ方をしているのですね。このように注目されようとしているマンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。 

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2007年2月21日 (水)

いよいよマンガのミニチュアができた

コレクションはなかなか魅力のあるものです。切手やカードだけでなく、フィギュアやミニチュアなど、さまざまあり、コレクターの人気はとどまることを知らないかのようです。そして、今度はマンガのミニチュアが出たそうです。マンガの人気がこのような形でも表れるとは予想外といえるかもしれません。マンガを取り巻く話題のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

  いよいよマンガのミニチュアができた

  と題して進めます。

・・・

 産経新聞の平成19年1月30日付け経済面で次のような記事がありました。

・・・

0221_01 手のひらサイズの手塚漫画

 セガサミーグループのセガトイズは、手塚治虫の漫画を手のひらサイズに再現した「ミニコミ・手塚治虫漫画全集」を発売した=写真。

 これは、昭和30年代に発売された「ブラック・ジャック」 「ジャングル大帝」 「リボンの騎士などの漫画本を高さ6.8cm、幅5cmで再現。表紙だけでなく、ページをめくって読むことができる。

 同社では「現在は入手困難となっている漫画本としての価値があるほか、コレクションとして楽しむこともできる」と強調する。自動車やバイク、キャラクター人形などが、コレクターに根強い人気があることに着目した同社が、漫画のミニチュアをつくった。

 全集は400冊発行されたが、第1弾として200冊を再現し、全冊を収納できる木製の本棚などとセットで7万3500円で販売する。

・・・

 うーん。

 マンガがこんな風にミニチュア化されているのですね。私たちが知らないうちに、マンガは思わぬ読まれ方や、注目のされ方をしているのですね。このような意外な読まれ方をされ、注目されようとしているマンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

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2007年2月20日 (火)

韓国にこんな影響を与えている日本の「マンガ」

日本のマンガが世界で読まれているとはよく聞きます。しかも一部のマニアにだけ注目されているのではないようです。私たちが知らないうちに、思わぬ読まれ方や、注目のされ方をしているようです。最近のマスコミの報道のうち、最近の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

0220_01まんが④マンガの世界の過去・現在・そして未来は?

  というカテゴリーのなかで 

  韓国にこんな影響を与えている日本の「マンガ」

  と題して進めます。

・・・

 産経新聞の平成19年2月17日付け国際面で黒田勝弘氏は次のように書いています。

・・・

「韓国にきた寿司王」

 マンガ『将太の寿司』などで知られる寺沢大介氏が先ごろ韓国を訪れ大変な人気だった。この作品は韓国でも『ミスター寿司王』と題して翻訳され、隠れたベストセラーになっている。訪韓は日本の国際交流基金の対韓文化交流の一環で、原画の展示会やサイン会、さらに韓国の人気料理マンガ『食客』の作家・許英萬氏とのトークなど大盛況たった。

 寺沢人気の背景には韓国における近年の″日本食ブーム″がある。″日式″と称される魚中心の日本料理は、以前はもっぱらおじさん世代の好みだったが、今や若い世代にまで広がり、回転寿司など若いカップルでいっぱいだ。食のみならず近年のワインブームの背景にも実は ″日本食がある。やはり日本の長編マンガ『神の雫』が翻訳されこれまたベストセラーになっているのだ。ワインの世界を素材にしたこの作品は韓国社会にワインの知識を広げワインブームを巻き起こしている。`

0220_03  日本製の人気マンガはビジネス界にも影響を与えている。韓国最大の財閥・サムスン(三星)グループなどは寺沢マンガを重役たちの必読書にしているという。作品に描かれている顧客優先の発想に学べというわけだ。その結果、サムスンには新しく「最高顧客担当責任者(CCO)」も誕生した。

・・・

 うーん。

 日本のマンガがこんな風に韓国で読まれ、活用されているんですね。私たちが知らないうちに、思わぬ読まれ方や、注目のされ方をしているのですね。日本国内だけでなく、世界で読まれ、注目されようとしているマンガの行く末は、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

 あなたはどう思いますか?

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2007年1月18日 (木)

とうとう青年漫画にも「無料」の波が押し寄せた

近頃マンガが目立っています。最近のマスコミの報道のうち、今日の産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

0119_01  ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

・・・

 産経新聞の平成19年1月18日付け文化面で上塚真由氏は次のように書いています。

 フリーマガジン---青年漫画にも「無料」の波---

 さまざまなフリーペーパーが巷にあふれているが、無料の週刊漫画誌「コミック・ガンボ」が16日、創刊された。発行元のベンチャー企業、デジマによると、無料漫画誌の発行は世界で初めてという。

 B5判約230ページで、ターゲットの読者層は20~40代の男性。江川達也や村上もとから著名な漫画家の15作品程度を掲載する他、女性アイドルのグラビアページもあり、従来の青年漫画誌と同じ体裁となっている。

 毎週火、水曜日に首都圏の約30カ所の駅で計10万部を手渡しで配布し、知名度アップを図る。今後、配布場所を徐々に拡大するとともに、主要地点にラックを設置する予定だ。携帯電話やパソコンでも無料で閲覧できるサービスも始めている(http://gumbo.jp)。

 リクルートのフリーペーパー「R25」の成功が発想のきっかけという。甲斐昭彦社長は「読者の多い漫画を無料で配布すれば,より多くの人に読まれると思った」と話す。雑誌発行のコストは広告収入でまかなう。作品の単行本化も予定している。

 約5000億円を維持するとされる漫画市場とはいえ、青年漫画誌の売上は減少している。「ガンボ」の中からキラーコンテンツが生まれるかどうかが、成功の鍵となりそうだ。

・・・

 うーん。

 とうとう青年漫画にも「無料」の波が押し寄せたわけですね。

漫画の読者が増えるのか。

描き手の作品発表機会が増えるのか。

漫画市場規模が拡大するのか。それとも縮小するのか。

読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、大いに考えさせられることですね。

 あなたはどう思いますか?

                  でも、「ガンボ」って、ちょっと読んでみたいナ。

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2007年1月17日 (水)

「イキガミ」は限られた生を懸命に生きようとする若者を描き、同世代の共感を集めている

 近頃マンガが目立っています。最近のマスコミの報道のうち、日本経済新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

0115_01_1 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

・・・

 日本経済新聞の平成19年1月13日付け夕刊アーバンBiz面で(瞳)氏は次のように書いています。

 さぶかるウオッチング---「イキガミ」---生の不燃焼感 映す

「あなたは後二十四時間で死にます」。二十歳前後の若者の千人に一人に役所からそんな「逝(いき)紙」が届く。 受け取った者は初めて生の意味を真剣に考え、行動し始める。そんな設定の漫画「イキガミ」が「泣ける作品」としてヒット中だ。難病の代わりに権力が生を奪う設定と考えれば理解しやすい。

0116_02  召集令状(赤紙)を記憶する世代は苦く感じるだろうが、実は「巨大な力に残りの人生を突如左右される」物語は千九百九十九年出版の「バトル・ロワイヤル」以降相次ぎ登場して人気を得ている。「極限推理コロシアム」など矢野龍王氏の小説、命ではないが負ければ巨額の借金を背負うゲームに巻き込まれる漫画「ライアーゲーム」などだ。

 中学生一クラスが殺し合う「バトル・ロワイヤル」では暴力描写を嫌悪した大人に対し、若者層は「限られた生を懸命に生きようとする同世代」に実生活の自分を投影し支持した。「イキガミ」の背景にも現実の生の不燃焼感があるのではないか。戦艦大和や硫黄島 の兵士を描いた映画も若者客を集めた。エンターテインメント作品に若い心の危うさが映る。

・・・

0116_04 若者に不燃焼感があるということは、その若者たちが「限られた生を懸命に生きようとする」ことを求めているのではないでしょうか。なかなか難しいことではありますが求めることこそが大切だと思います。

 若者たちの中にそのような「限られた生を懸命に生きようとする」ことを求めているうねりがあるということを踏まえることこそが、読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、必要なことでしょう。

 あなたも「限られた生を懸命に生きようとする」若者に会いに行きませんか?

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2007年1月15日 (月)

懐かしいキャラクターの展覧会は”昭和レトロブーム”と同じ郷愁を誘うのか?

近頃マンガが目立っています。TVドラマをみても、映画を見ても、雑誌を見ても、マンガが原作、マンガを特集、といった具合です。各地の美術館ではマンガやアニメの展覧会が盛んに開かれていますし、京都にはマンガの総合博物館として「京都国際マンガミュージアム」もオープンしました。

 最近のマスコミの報道のうち、産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

・・・

0115_01  産経新聞の平成18年12月13日付け文化面で黒沢綾子氏は次のように書いています。

 「あのころ」の輝きを求めて --なつかしキャラ展--

 懐かしいアニメなどのキャラクターの展覧会が最近、相次いでいる。今年は「鉄人28号」誕生から50年、「ウルトラマン」のテレビ登場から40年。英国のSF人形劇「サンダーバード」も日本上陸40年の節目にあたる。スーパーヒーローの輝きを求めて、かつての少年たちが駆けつけている。

 横浜市中区の放送ライブラリーでは 「ウルトラマン伝説展」(2月4日まで)。

0115_02  東京・渋谷のパルコミュージアムでは 「オブジェクツ・サブジェクツ」展のなかでウルトラマンや怪獣の造形をアートの観点でとらえて12月30日まで開かれた。

 川崎市民ミュージアムでは 「横山光輝回顧展」が1月8日まで、その後1月20日からは「みんなのドラえもん展」。

 東京・渋谷のパルコミュージアムや広島パルコでは 「サンダーバード イン ジャパン」展。

 全国5ヶ所では 「小松崎茂回顧展」が一昨年から昨年にかけて開かれた。

0115_04  ”なつかしキャラ”の展覧会が相次いでいるのは、単に節目が重なったからというだけではなさそうだ。開館当初からマンガをクローズアップしてきた川崎市市民ミュージアムの湯本豪一・学芸室長は,「オジサンたちがニヤニヤしながら(展示を)見てますね。彼らが小さい頃、日本は高度成長期で活気にあふれていた。今は貧しくても、働けばどんどん豊かになれると信じられた。当時夢中だったヒーローに、その時代の空気をオーバーラップさせているのでは」とみる。

 壮大な宇宙の空想世界も、宇宙開発時代に入った1960年代には身近になりつつあった。環境汚染や生命科学の弊害など、戦闘アニメの多くには教訓的メッセージもこめられているが、総じて明るい未来を提示しており、昨年の映画「ALLWAYS 三丁目の夕日」に代表される”昭和レトロブーム”と同じ郷愁を誘うのかもしれない。

0115_05  また、ある美術関係者は「アニメやマンガの展覧会を美術館で行う抵抗感がなくなってきた」と話す。ここ数年、スター・ウォーズ、ジブリ、ガンダム、ディズニーなど、以前はサブカルチャーとして軽視されがちだったテーマを美術館・博物館が真正面から取り上げるようになった。アニメやマンガの”地位向上”とともに、経営が厳しい全国の美術館にとっては、漫画ファンの動員、キャラクターグッズの売上は大きいという。

 先月末には、全国で初めて漫画を総合的に扱う「京都国際漫画ミュージアム」(京都市)がオープン。漫画を日本文化として学術研究する機運が高まっている。今後も、美術館でなつかしのキャラクターに出会う機会が増えそうだ。 

・・・

 うーん。

 読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、うれしいことですね。

 あなたもどこかに、なつかしのキャラクターを探しに行きませんか?

 東京漫画探偵団(まんたん)にももちろん、なつかしのキャラクターは、たくさんたくさん、あちこちにいて、あなたを待っていますよ。

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2007年1月12日 (金)

携帯でマンガを読むのは実は女性が多くて、世の中を変えるかも?

 近頃マンガが目立っています。TVドラマをみても、映画を見ても、雑誌を見ても、マンガが原作、マンガを特集、といった具合です。各地の美術館ではマンガやアニメの展覧会が盛んに開かれていますし、京都にはマンガの総合博物館として「京都国際マンガミュージアム」もオープンしました。

 最近のマスコミの報道のうち、産経新聞の記事なかから目にとまったものをご紹介します。

 ◎いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 ◎そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 ◎未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

マンガの世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事

なのです。

・・・

0114_01  産経新聞の平成19年1月3日付け総合面で上塚真由氏は次のように書いています。

 「携帯でマンガブーム」-料金定額制、女性読者後押しー

 漫画を携帯で読む人が増えている。ケータイ世代と漫画の読者層が合致し、電子書籍の中では最も勢いのある市場に成長。大手出版社も内容の充実に力を入れ始めている。

 集英社は自社の携帯サイト「集英社マンガカプセル」で昨年12月22日から「DRAGON BALL」など「少年ジャンプ」の17作品の配信を始めた。

 講談社も昨年10月からの「モーニング」代表作品に続き、1月には「アフタヌーン」の配信もスタートする。

 小学館も約2万点をデジタル化する計画を持っている。

 人気の背景には、携帯電話のパケット定額制が定着したことがある。定額制で契約すれば、通信料を気にせずに会員料金(月額300円程度)だけで漫画が読める。

0114_02  ブームの柱のなっているのは女性読者だ。国内最大の携帯漫画サイト「コミックi」をうんえいするNTTソルマーレのモバイル事業本部、小林克之さんは「当初は男性読者を想定していたが、ふたを開けてみれば6割以上が女性。就寝前に友人に携帯メールを送る際、漫画を読む人が多いようです」と話す。男性同士の恋愛を描いたボーイズラブなど、書店では手に取りにくい作品を周りの目を気にせず読める手軽さが受けているという。

 ほかに講談社では、携帯サイトからパソコンサイト、紙媒体へと、人気によって移行させる新たなビジネスモデルも作りだしている。出版不況が叫ばれる中、漫画を取り巻く風景は変わりつつある。

・・・

 うーん。

 読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、なんというか、これというか、考えさせられますね。

  

 でも、東京漫画探偵団(まんたん)はいつも変わらずマンガを愛し続けます。そしてマンガを愛する人とともにマンガを応援し続けてゆきます。

 なぜなら、

東京漫画探偵団(まんたん)は

マンガ好きのための開放されたコミュニティー
マンガを通じて解放される自分
今日の栄気を養うビタミンスペース

でありたいからです。

 つまり、

純(ピュア)まんが喫茶  /  まんがの心音(こころね)を感じるお店

であるからです。

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2006年12月22日 (金)

男目線でも読める少女漫画が新しい

 近頃マンガが目立っています。TVドラマをみても、映画を見ても、雑誌を見ても、マンガが原作、マンガを特集、といった具合ですし、世界に誇る日本の文化だという声も聞こえます。各地の美術館ではマンガやアニメの展覧会が盛んに開かれていますし、京都にはマンガの総合博物館として「京都国際マンガミュージアム」もオープンしました。 でも、一方ではマンガ雑誌の発行部数が下がっているというし、若者のマンガ離れという言葉を聴くこともあります。

 いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 そして、これからどうなっていくのでしょうか

 島田一志先生は、著書である「ワルの漫画術」の中で次のように書いています。

 現在の日本のコミックシーンを代表するヒット作に、三つの少女漫画「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ作)、「のだめカンタービレ」(二ノ宮和子作)、「NANA」(矢沢あい作)があります。

20061226_  いずれも美大生やクラシックの音楽やロッカーが出てくる、「ちょっと変わったアーティストの恋愛物」という点では共通していますが、その読者層は二つにはっきりと分けられると思います。極論かもしれませんが、「ハチミツとクローバー」と「のだめカンタービレ」は男性読者をも取り込むことにより部数を伸ばし、「NANA」は、本来の女性読者の支持のみで巨大な存在に化けたのです。どちらが凄いかというと、まあ、「NANA」のほうでしょうね。映画やCGになる前から、女の子の力だけで爆発的な大ヒット作になっていたわけですから。それだけ矢沢あいという作家と少女読者の底力を感じます。ただし、男である私としましては、今は「ハチミツとクローバー」と「のだめカンタービレ」のほうに注目しています。

 この二つの作品は、男性読者を取り込むことにより部数を伸ばした、と先に書きましたが、実際、男のキャラクターの心理描写がとても見事に描けています。前者で言えば、森田、竹本、真山、後者で言えば、千秋や峰に共感して物語を読んでいる男性読者は少なくないのではないでしょうか。

20061226_32  「ハチミツとクローバー」は竹本の自分探しの物語、あるいは真山の切ない片思いの物語として読むことも可能ですし、「のだめカンタービレ」は、千葉真一という一人の天才指揮者の成り上がりストーリーだとも言えます。時に物語は、主役である女の子たち(はぐみやのだめ)を置き去りにして、彼らの視点で語られていきます。

 これは、かなり新しい少女漫画の作り方だと思います。乱暴な言い方かもしれませんが、これまでの少女漫画に出てくる男性キャラというのは、単なる恋愛の対象、女性から見た一方的な憧れでしかなかったような気がしますから(ただし萩尾望都や山岸涼子や吉田秋生などのマンガは別ですよ)。

20061226_21  そもそも少年漫画はーーー特に「少年ジャンプ」は、八十年台以降、膨大な女の子の読者を取り入れることにより、巨大な存在に成長したとも言えます。だから逆に、少女漫画が男性読者を意識した作りになってきたとしても、不思議ではありません。

 男目線でも読める少女漫画。恋愛よりも夢や友情を丁寧に描く少女漫画。そういう作品は、今後もっと増えていくだろうと思います(むろん、女の子の気持ちを描く、というのが大前提の話でありますが)。

 

 うーん。

 読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、なんというか、これというか、考えさせられますね。

  

 羽海野チカ作「ハチミツとクローバー」、

 二ノ宮和子作「のだめカンタービレ」、

 矢沢あい作「NANA」は、

 東京漫画探偵団(まんたん)においてあります。

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2006年12月19日 (火)

マンガ産業の2007年問題はコンテンツの充実によって解決できる?

 近頃マンガが目立っています。TVドラマをみても、映画を見ても、雑誌を見ても、マンガが原作、マンガを特集、といった具合ですし、世界に誇る日本の文化だという声も聞こえます。各地の美術館ではマンガやアニメの展覧会が盛んに開かれていますし、京都にはマンガの総合博物館として「京都国際マンガミュージアム」もオープンしました。 でも、一方ではマンガ雑誌の発行部数が下がっているというし、若者のマンガ離れという言葉を聞くこともあります。漫画の世界の過去、現在、そして未来については私たちの最大の関心事といえるでしょう。

 いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

 そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 未来は明るいのでしょうか、それともそうではないのでしょうか?

20061219_2007 中野晴行先生は著書の「マンガ産業論」の中で次のように書いています。

 マンガ「産業」が抱えている問題に「2007年問題」がある。2007年に、ベビーブーマーの最初の一陣のおよそ220万人が60歳を迎え、定年退職するのである。マンガ世代を引っ張って来た彼らがこれほど大規模に現役引退をするのはこれは初めての経験だ。毎週駅でマンガ雑誌を買うこともなくなり、マンガについての「共通の話題」を職場でかわすこともなくなるだろう。会社や学校などの組織に属する人間は共通の悩みや願望があり、一種の連帯感を持つ。マンガには共通の悩みに対するはけ口といった面があり、共通の現実に対する不満や不安に対して、マンガの世界ではそれを克服できることが、マンガの人気の根源であった。日本のマンガ人口拡大を引っ張ってきた消費者集団は、このベビーブーマーである。彼らが、大人になればマンガは読まない、という壁を乗り越えたからこそ、マンガは彼らの生長とともに表現の幅を広げ、市場を拡大してきたのである。しかし、社会から引退した後もやはりマンガを読み続けるのかどうか?そうでなければ日本国内のマンガ市場の拡大はここで終わることになる。

 しかし、現役を引退した後もベビーブーマーたちをマンガ市場にとどまらせることが可能なら、少なくともあと、10年、20年の間ならマンガ市場は拡大を続けるはずである。それだけの時間があれば、従来の市場モデルを再構築することができるかもしれない。

20061219_2007_1 マンガ世代の上限が60歳を迎えることによって、マンガ読者の幅は少なくても小学生から60歳まで広がる。ここまで広がってしまった段階では、マンガのマーケティングは大きく変容するはずである。そこで予測されるのは、子供のマンガ、思春期のマンガ、若者のマンガ、働く若者のマンガ、働く中年のマンガ、シルバー世代のマンガ、といった世代別の戦略がはっきりした雑誌や本が増えるだろうということだ。世代別の思考にあわせたマーケティングを進めることができるのだ。販売ルートなども、それぞれの世代の行動パターンに合わせて、駅売り主体、コンビに主体など、効率的な配本が可能となる。

 マンガは長い間、読み捨て文化によって支えられてきた。次から次に新しいマンガが登場して、旧作は消えていった。しかし60年にわたって蓄積されたコンテンツをスクラップになった車のように捨ててしまっていいのだろうか。古くて捨てられてしまったマンガも若い人たちにとっては、今のマンガと違った新鮮なものに映る。ハリウッドではリバイバルやリメイクがヒットを作る主要な手法の一つになっている。マンガ産業は60年だがコンテンツの豊富さでは映画産業に負けてはいない。漫画家や出版社は手持ちのコンテンツをもっと積極的にリメイクしたり、リバイバルしたり、映像化するように動くべきなのだと思う。

20061219_2007_2 マンガ産業の外側に大きく広がっているマンガ関連市場も実はそれを欲している。マンガこそがコンテンツの宝庫なのだ、と気がつき始めた若いクリエイターも多い。マンガが産業として拡大していく上で、何よりもこの60年の蓄積が貴重なのだ。蓄積してきたものを生かせるのか、結局使い捨てのまま終わらせてしまうのか、が将来のマンガ産業を大きく変えてしまうはずである。

 一方でここまで成熟したマンガ市場に対して今後どのような作品が送り出されるべきなのかという課題もある。特に60年の人生を送ってきたベビーブーマー読者を満足させられる新作がこれからもコンスタントに送り出されるのだろうか。

 漫画家という仕事は思いのほか体力を使う。手塚治虫、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎という戦後マンガの旗手たちが60歳という若さで次々となくなったとき、ハードな仕事を続ける漫画家には相撲年齢(力士の寿命が普通より短いことを言った)と同じようなマンガ年齢が存在するのではないかとといわれたものだった。漫画家にも大きな世代交代の波が来るだろうが、若い漫画家が熟年読者を感動させる作品を提供できるかが問題なのである。

20061219_2007_3 ひとつの方法としては、原作者を増やすことが考えられる。それも社会人経験のある人たちの中から埋もれた才能を発揮して原作の技術を身につけてもらうのである。人材の発掘と育成である。マンガを扱う出版社がせめて投資のつもりで原作者を育てる教室を作れないものか。描き手の育成は外部の学校に任せるにしてもコンテンツの核となる原作者の育成は自らの手で行うべきだろう。

 絵はバリバリ描ける若手でよいのだ。ストーリやねーむにはマンガ以外の経験が大きく関わってくる。そこは人生経験のある原作者で補うのだ。そのうちに漫画家のほうにもストーリーづくりのテクニックがついてくるだろう。

20061219_2007_4 これまでマンガ産業はほとんど自前の育成をしないままで大きくなってきた。マンガ産業は獲物を追って移動する狩猟民族時代のような産業だったとも言える。消費者の上限が60歳を迎えようとしている現在、狩猟型の経営から農耕型に移行するべき段階になったのだ。種をまき、耕すように、コンテンツの作り手、そしてコンテンツを育てなければならない時代はもうすぐそこまで来ている。

 うーん。

 読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、なんというか、これというか、考えさせられますね。

  

 でも、東京漫画探偵団(まんたん)はいつも変わらずマンガを愛し続けます。そしてマンガを愛する人とともにマンガを応援し続けてゆきます。

 なぜなら、

東京漫画探偵団(まんたん)は

マンガ好きのための開放されたコミュニティー
マンガを通じて解放される自分
今日の栄気を養うビタミンスペース

でありたいからです。

 つまり、

純(ピュア)まんが喫茶  /  まんがの心音(こころね)を感じるお店

であるからです。

 

 

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2006年12月17日 (日)

マンガの世界は縮小しながら静かに両極化しつつある?

20061217__12 20061217__8  近頃マンガが目立っています。

TVドラマをみても、映画を見ても、雑誌を見ても、マンガが原作、マンガを特集、といった具合ですし、世界に誇る日本の文化だという声も聞こえます。

各地の美術館ではマンガやアニメの展覧会が盛んに開かれていますし、京都にはマンガの総合博物館として「京都国際マンガミュージアム」もオープンしました。

20061217__10 でも、一方ではマンガ雑誌の発行部数が下がっているというし、若者のマンガ離れという言葉を聴くこともあります。

 いったいマンガの世界は今どうなっているのでしょうか?

20061217__11

そして、これからどうなっていくのでしょうか?

 島田一志先生は、著書である「ワルの漫画術」の中で次のように書いて20061217__9います。

 今の動きを見ますと、なんとなく日本の漫画が盛り上がっているように感じますね。でも実際は違います。これまで業界で「一人勝ち」といわれていた漫画の世界にも、出版不況の波は確実に押し寄せています。

 ではなぜこんなにも多くの雑誌が集中して漫画の特集を組んだのか。

20061217__13  私が思うに、その裏にあるのは、少女漫画「ハチミツとクローバー」「NANA」「のだめカンタービレ」の社会現象的な大ヒットです。あるいは、西島大介や五十嵐大介といったカルト作家の登場と再評価です。鬼才・安野モヨコに孤軍奮闘的な大活躍や、大場つぐみ+小畑健の「DEATH NOTE 」の熱狂的なブームも少なからず関係しているのかもしれません。しかし、いずれにしても、それらは巨大な漫画業界全体から見たらあくまでも一部の話でしかありません。それらは、質においても量(発行部数)においても希望の光ではありますが、決して漫画業界全体が盛り上がっていると考えてはいけません。出版社の人間は浮かれてはいけませんし、漫画ファンは惑わされてはいけません。雑誌が特集しているのは、この「漫画の冬の時代」に突然変異的に生まれた一部の怪物作品ばかりなのですから。

 残念ながらーーーと書くべきかどうか現時点ではわからないのですが、漫画の世界は今、規模を縮小しながら静かに変貌しています。今後の漫画は、その作風(傾向や戦略といっても良いです)の両極化がどんどん進んでいくだろうと思います。それに伴い、多くの無個性な作家が淘汰されていくのは間違いないでしょう。

20061217__7 漫画の両極化。つまりそれは、前述の作品で言えば「NANA」や「DEATH NOTE」のような「従来の枠を超えてしまうほどの大メジャー」か、西島大介のように描き下ろしやそれに近いスタイルでも読者がついてくる「アンダーグラウンドのカリスマ」か、そのいずれしか生き残れないだろうということです(少し前なら、私は、前者を井上雄彦の「バガボンド」に、後者を花輪和一の「刑務所の中」にたとえていました)。どちらも、強烈な個性を持った作家や作品という点では共通していますね。

 もちろん、こういうことは昔から言われていたことではあります。メジャーな「ジャンプ」「マガジン」の一方では、「COM」「ガロ」というカルト雑誌の存在があったわけですから。しかし八十年代から九十年代末にかけての漫画雑誌バブル期には、そのメジャーとマイナーの間に位置する中間層ーー中途半端な内容の雑誌や作品も膨大にありました。繰り返しになりますが、今後漫画の両極化が進むにつれ、そういう作家性のない作品はすべて消えていくことでしょう。 

 厳しいようですが、私は、別にそのことを悲観してはいません。むしろ、これからの漫画は面白くなる、とさえ思っています。シビアな時代だからこそ、本当に面白い作品しか生き残れないと思うからです。

20061217__14  又、そういう時代の漫画はメジャー・マイナーを問わず、雑誌連載よりも単行本(コミックス)刊行に重きをおいた作り方になっていくでしょう。もともと先見性のあった「アフタヌーン」誌は創刊以来この方針を貫いていますし(一時期、雑誌のオマケとしてフィギュアをつけていた企画は、その方針の延長上にあると思います)、現在の「少年ジャンプ」も、どちらかと言えば「コミックス中心主義」に移行しつつあるように見えますね。

 まだまだ刊行数は少ないのですが、松本大洋(「GOGOモンスター」)や西島大介(「凹村戦争」「世界の終わりの魔法使い」)が挑戦した「描き下ろし単行本」は、ある意味ではその究極の姿だとも言えます。

 うーん。

 読み手にとっても、書き手にとっても、はたまた業界にとっても、なんというか、これというか、考えさせられますね。

  

 でも、東京漫画探偵団(まんたん)はいつも変わらずマンガを愛し続けます。

 なぜなら、

東京漫画探偵団(まんたん)は

マンガ好きのための開放されたコミュニティー
マンガを通じて解放される自分
今日の栄気を養うビタミンスペース

でありたいからです。

 つまり、

純(ピュア)まんが喫茶  /  まんがの心音(こころね)を感じるお店

だからです。

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